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ぴよぴよ

子どもがいない夫婦って増えているのかな?


みかんみかん

子なし夫婦の割合と推移などデータで確認してみよう

【子なし夫婦割合が増加】公的なデータをもとに前向きな家族会議を!

このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。「途次大志の備忘録」の執筆者でアラフィフの途次大志(toji-taishi)です。

私たち夫婦も結婚して20年以上が過ぎますが、子どもには恵まれませんでした。そんな私たち夫婦だからこそできる生き方をしようと前向きに考え、日々を大切にして暮らしています。

子なし夫婦を活かす道

  • 周りの子なし夫婦の状況を知ろう!
  • 子なし夫婦の可能性に気づこう!
  • 将来のことを夫婦で考え実践しよう!
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子どものいない夫婦

もし大変な思いをされて不妊治療を経験したにも関わらず赤ちゃんと出会えなかった夫婦にとって、子ども連れの多いファミリー向けのリゾート地へ足が遠のいているということもあるかもしれません。私たち夫婦もその傾向があります。思いが強ければ強いほどネガティブに考えてしまうものですが、客観的な公的なデータを改めて眺めながら、これからの夫婦についてポジティブに話し合ってみてはいかがでしょうか。

本記事は第15回(2015年)出生動向基本調査を元に作成されております。第16回(2021年)出生動向基本調査の記事は下記です。

子なし夫婦の割合

子どもがいない夫婦、ここでは「子なし夫婦」と呼ぶことにします。あまり良い響きとは感じていませんが短い言葉で多くの人が理解しやすい言葉のように思うので、こう呼ぶことにします。

さて、子なし夫婦ってどれくらいの割合なんでしょう?100組の夫婦がいるとするとしたら子がいない夫婦は何組くらいでしょう。

子なし夫婦の割合と推移
参考:第15回出生動向基本調査 図表II-2-2

国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」にその答えを求めてみます。2015年の子なし夫婦の割合は6.2%です。この調査結果は結婚期間が15年から19年の夫婦が対象となっています。100組の夫婦がいるとしたら子どもが1人もいない夫婦はわずか6組程度ということですね。かなりの少数派であることがわかります。100組中94組の夫婦には、ひとり以上の子どもがいるということです。夫婦には子どもがいるものだ、と無意識に思ってしまうのも、この数字を見れば自然と理解ができそうです。

初めて私と会った人から会話の糸口をつかもうと「お子さんは?」と尋ねられることがありますが、お子さんをお持ちの夫婦にとっては特に仕方のないことのように感じます。

子なし夫婦が増加

2015年の子なし夫婦の割合は6%程度ですが、推移として見れば増加傾向であることが、同時に「子なし夫婦の割合と推移」から読み取れます。

子なし夫婦の割合と推移
  • 1977年:3.0%
  • 1987年:2.7%
  • 1997年:3.7%
  • 2005年:5.6%
  • 2015年:6.2%(1977年の2.06倍増)

1977年と2015年を比較すると割合としては約2倍増えています。子どもがいない夫婦にとっては「最近は子なし夫婦も多くなってきたんだから、ちょっとは気にかけて欲しいな」と思いたくなる気持ちは、こういうところから来ているのでしょうか。

ただそれにしても、今一度、冷静に考えて「子なし夫婦の割合は増加傾向であるとはいえ、わずか1割にも満たない少数である」ことを客観的なデータとして理解しておく方が優しい気持ちで過ごすことができそうです。

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欲しいけどできない

子どもが欲しい、もしくは欲しくないというのは、それぞれ夫婦の思いや価値観や健康上の諸事情に関係するでしょう。インターネットなど急速な技術革新もあり社会の価値観も多様化している中、そもそも「子どもを欲しいと考えている夫婦自体が減ってきた」ということなのでしょうか?

欲しいけどできない夫婦の 割合と推移
参考:第15回出生動向基本調査 図表III-1-13

同じく国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」の調査結果によると「子どもを欲しいと考えている夫婦自体が減ってきた」ということではないようです。

子どもが欲しいけどできない夫婦の割合と推移
  • 2005年:16.3%
  • 2010年:19.3%
  • 2015年:23.5%(2005年の約1.5倍増)

初婚同士の夫婦を対象とした調査で理想とする子どもの数を持てない(持たない)理由が年齢や身体的な理由で「欲しいけれどできないから」という夫婦が増えてきているようです。この調査では夫婦にとっての理想とする子どもの数に対して持てない(持たない)理由を調査した結果なので、たとえば既に子どもが1人いて理想とする2人の子ども数に達していないという人も含まれています。既に子どもがいる人も、まだひとりも子どもがいない人も「欲しいけれどできない」夫婦が増加している現状が見て取れます。

「子どもは天からの授かりもの」と言い聞かせている私たち夫婦にとって、似たような思いをされている夫婦が増えてきているということをデータとして知ることで、無用に悲観的に考えないようにした方が良さそうだと励まされる思いになります。子どもが欲しいと思っている夫婦でまだ授かる可能性がある夫婦のもとには心からコウノトリが訪れることを願うばかりです。

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夫婦の理想と現実

子どもを欲しいと思いながら実現しない夫婦が増えている傾向が示す通り、理想と現実にはギャップが生じてしまうというのもこれまた人生というものなのかもしれません。

理想は2人以上

結婚をして子どもが欲しいと思う夫婦にとって理想とする子どもの数はどれくらいなのでしょうか?

夫婦が理想とする 子ども数
参考:第15回出生動向基本調査 図表III-1-7

一方で「子なし夫婦」つまり「理想とする子どもの数が0人」を希望する夫婦はどれくらいの割合でいるのでしょうか。

夫婦が理想とする子どもの数

1位:2人(51.3%)
2位:3人(36.6%)
3位:1人( 4.0%)
4位:0人( 3.5%)
不詳(4.6%)

理想とする子どもの数はおそらく多くの人が想像した通り2人というのが多く、次に3人以上と国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」で示されています。妻が50歳未満の初婚の夫婦を対象とした調査結果で8割以上の夫婦が理想として2人以上の子どもを持ちたいと考えているようです。理想の子どもの数を「0人」と考えている「子なし夫婦」を希望する夫婦が3.5%であることも着目しておきたいところです。

先にご紹介した「子なし夫婦の割合と推移」と見比べて考えてみることにしましょう。結婚生活15年から19年の「100組中6組が子なし夫婦である」というデータが存在し、一方で「100組中3.5組の子なし夫婦を理想」としている夫婦が存在しています。

理想を実現できない理由

夫婦が理想とする子どもの数に到達しない理由は年齢や身体的なことだけではないでしょう。子どもに掛かる教育費は住宅費、老後費と並び家計の中で大きな費用として知られています。

「教育費」を理由に 理想の子ども数を持たない 夫婦の割合と推移
参考:第15回出生動向基本調査 図表III-1-13

理想とする子どもの数を持てない(持たない)理由で教育費として感じている夫婦の割合は増えてきているのでしょうか?

「教育費」を理由に子どもを持たない夫婦の割合と推移
  • 2005年:65.9%
  • 2010年:60.4%
  • 2015年:56.3%(2005年より9.6ポイント減)

意外に思われるかもしれませんが国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」の調査結果によると「子育てや教育費にお金が掛かり過ぎる」と考えている夫婦は減少傾向にあります。本調査の対象は、初婚の同士の夫婦で理想の子どもの数よりも現実的に予定している子どもの数が下回っている夫婦です。この調査結果は先に紹介した「欲しいけどできない夫婦の割合と推移」と同じ対象者への調査で得られた結果で、理想とする子どもに達することができない理由を複数回答で答えられた結果なので他の理由との程度の比較しながら回答した過程も想像されます。

こうした調査の過程を考慮したとしても、教育費の負担が「夫婦にとっての負担の割合」として減少している点は興味深い点ですね。「夫婦にとっての負担の割合」として「教育費」が減少しているとはいえ、理想の子どもの数が実現できない理由として一番多い理由が「教育費」の負担であるということは抑えておきたいポイントです。

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理想が子なし夫婦

先ほどの「夫婦が理想とする子ども数」でも少し触れましたが、もともと「子なし夫婦」を理想とする夫婦が2015年の調査結果では3.5%存在していました。

子なしを理想とする夫婦の 割合と推移
参考:第15回出生動向基本調査 図表III-1-7

2015年までの「子なし夫婦」を理想とする夫婦の割合と推移の結果は、子どもが欲しくても授かれなかった夫婦にとって前向きになってもらえる調査結果になるかもしれません。

「子なし夫婦」を理想とする夫婦の割合と推移
  • 1977年:0.3%
  • 1987年:1.2%
  • 1997年:1.8%
  • 2005年:2.5%
  • 2015年:3.5%(1977年の約12倍増)

同じ国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」の調査結果で妻50歳未満の初婚同士の夫婦から調査によると「子なし夫婦」を理想とする夫婦の割合が増加しています。もし、あなた方夫婦の思いや価値観にそぐわない形で「子なし夫婦」であったとしても、それを理想としている夫婦が増加しているということが少しだけでも自分たちを肯定する材料につながらないでしょうか。いや、どんな些細なことも前向きな考えへとつなげていけば良いのだと思います。私は客観的なデータは人を励ますために利用するものだと考えています。夫婦で冷静に将来に向けての家族会議を続けながら歩んでいければ良いのではないでしょうか。


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まとめ

子どもが欲しいと思う夫婦に関する公的なデーターを整理してみました。結婚して15年から19年を経た夫婦に子どもがいない状況がまだまだ少数派とはいえ増加傾向にあることも数値として客観的に確認できたのではないでしょうか。すでに子どもがいる夫婦、まだひとりも子どもに恵まれない夫婦のいずれも「子どもが欲しくでもできない」と感じている割合が増えていることを知ることができました。

また「子なし夫婦」を理想とする夫婦が増えてきたという社会の環境の変化なのでしょう。夫婦の形にとらわれず自分たち二人だからこそ実現できる未来を描くことができれば良いなと改めて感じます。子なし夫婦だからこそ許される時間的なメリットを活かして横浜の歴史を調べては散歩に出掛けて楽しんでいます。調べれば調べるほど、知れば知るほど、夫婦二人でのんびりと過ごす散歩の時間をありがたく感じます。


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参考文献

【公式】国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志

Title toji-taishi-no-bibouroku途次大志のプロフィール紹介

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