子なし夫婦の帰省って憂鬱になる時ってあるよね
移動手段を工夫する具体策があるよ
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「途次大志の備忘録」の執筆者で生まれた場所を遠く離れている途次大志(toji-taishi)です。
最近は仲の良い親子関係や嫁姑関係が増えてきているように感じますが、既婚者にとって実家への帰省というのは何かと気を遣わずにはいられないものですよね。
忙しい毎日の年に数度の貴重な長期休暇を帰省に費やすのはどこかもったいないと感じながらも、結婚している大人としては実家や親戚づきあいの大切さも理解できてしまいます。
子なし夫婦の場合は、我が子を孫として接する親の顔を見るという楽しみもなく複雑な想いを覚悟してわざわざ帰省をするという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子なし夫婦の帰省「あるある」
私たちも結婚して15年以上の子なし夫婦です。
二人とも実家へは新幹線を使わないといけない場所で今現在は暮らしており、それでも年に数回は帰省をしています。
述べ人数で年間9,000万人が国内で宿泊を伴う帰省をしていることが国土交通省の調査結果からわかります。
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- 観光・レクリエーション:178,615,000人/年
- 帰省・知人訪問等:90,425,000人/年
- 出張・業務:54,288,000人/年
参考:年間延べ人数
国土交通省 観光庁「旅行・観光産業の経済効果に関する研究報告(2019.3)」
宿泊を伴う国内旅行者の中で、出張や業務で移動する人数に比べ帰省する人の数が多いのには少し驚きました。
帰省する人が一番多いのはやはり東京都で、ついで神奈川県、大阪府です。
同じ帰省でも我が子を連れているのと、子なし夫婦二人だけの帰省はまた違った想いを抱かせるものです。
- 東京都:10,286,000人/年
- 神奈川県:7,861,000人/年
- 大阪府:6,460,000人/年
- 兵庫県:5,577,000人/年
- 埼玉県:5,522,000人/年
参考:年間延べ人数
国土交通省 観光庁「旅行・観光産業の経済効果に関する研究報告(2019.3)」
ある一定の年齢まで「赤ちゃんは?」
結婚して数年、もしくはある一定の年齢までの子なし夫婦が帰省をした際、両親や親戚たちから受ける言葉といえば「赤ちゃんは?」「子どもはいつ作るの?」「子どもは早い方が良いよ」でしょう。
子なし夫婦の割合は約6%で、夫婦の9割以上には子どもがいるので、この手の質問やアドバイスもきっと悪意のあるものではないのでしょう。
男性の私でもいつも返答に困ってしまうので、妻である女性の心持ちは男性の想像をはるかに超えるのかもしれません。
ある一定の年齢以降は「申し訳ない」
新婚と呼ばれることもなくなり、ある一定の年齢を超えると「赤ちゃんは?」という質問を受けることもめっきりと減ります。
こうなると今度はいい年をした「おじさん」「おばさん」である子なし夫婦が親に会わせる孫も連れずにノコノコと実家に帰省すること自体に「申し訳ない」気持ちでいっぱいになります。
せめて甥や姪が一緒に帰省してくれていると実家の中も華やぎますが、高齢となった両親のもとに若さがくたびれた子なし夫婦だけで帰省することになるとさらに「申し訳ない」気持ちが増すものです。
いかに滞在時間を短くするか
子なし夫婦の帰省には「赤ちゃんは?」と聞かれたり、「申し訳ない」気持ちになったりすることはあるとはいえ、親のことも心配で親戚づきあいや立場上のこともあり、まったく帰省しないという選択も難しいでしょう。
もし子なし夫婦の帰省で憂鬱になってしまうようなら移動手段を工夫してみると良いでしょう。
帰省という期間の時間には大きく分けて「滞在時間」と「移動時間」というのがありますよね。
帰省をまったくしないという選択が難しいなら、せめて「滞在時間」を短くしたいものです。
「滞在時間」を短くするには「移動時間」を長くすれば良いのです。
たとえば一泊二日の帰省なら、少しでも「移動時間」を長くすれば結果として「滞在時間」に充てられる時間が減ります。
ただ「移動時間」を長くしたいからと言って不自然な移動経路であれば、それはそれで別の問題の種になってしまいそうです。
全国で一番帰省する人が多い東京から大阪への帰省を想定して、移動時間の工夫で滞在時間を短くする具体的な方法を次項でご紹介します。
この帰省対策なら、単に滞在時間が短くなるだけでなく節約にもなりお小遣いも増えますよ。
移動手段の工夫による子なし夫婦の帰省対策
東京から大阪へ帰省する場合、多くの人は東海道新幹線を利用するのではないでしょうか。
東海道新幹線なら「のぞみ」と思いがちですが、そこに子なし夫婦の帰省対策としての移動手段の工夫の余地が残されています。
移動時間を長くして滞在時間を短く
東海道新幹線には「のぞみ」だけでなく、「ひかり」さらには「こだま」という選択肢があります。
東京駅から乗車してわずか約2時間半で新大阪駅に到着してしまう「のぞみ」に対して、「こだま」なら約4時間の移動時間を費やしてくれます。
つまり片道だけの利用を考えても「のぞみ」に比べ「こだま」は、帰省の「滞在時間」を1時間半も短くしてくれるのです。
往復で「こだま」を利用して一泊二日の帰省なら3時間も移動時間として消化することができ、これはかなり大きな効果を発揮してくれるでしょう。
もしさらに移動時間を長くして滞在時間を短くして「帰省をした」という事実だけを親や親戚の記憶に残したいのであれば、いっそのこと東海道新幹線ではなく高速バスという移動手段の工夫もできます。
高速バスでも夜行バスではなく昼に走る昼行便が良いでしょう。
一泊二日の帰省であれば滞在時間は最大でも12時間くらいに抑えることができるでしょう。
ちなみに横浜から昼行便の高速バス「横浜グラン昼特急」を利用したことがありますが、単なる帰省が観光気分を味わえて快適な移動となり気に入っています。
制限のある移動手段で滞在時間を短く
東京から大阪への移動が東海道新幹線というのが一般的だとしたら、高速バスという選択肢はなおさらですが、「なぜ、のぞみじゃなく、こだま?」という疑念を親や親戚に抱かせ、何かと問題になっても困るでしょう。
「こだま」を選択した理由を説明する必要があるでしょう、俗に言う「アカウンタビリティーを果たす」ってやつです。
これをしないとビジネスでも家庭でもなにかと面倒なことになってしまいます。
コスト削減、つまり「節約」というのはビジネスでも家庭でも共通の多くの人が納得しやすい理由のように思います。
では東京駅と新大阪駅の移動を「のぞみ」から「こだま」にすることでどれほどの節約になるのかというと、実は大きな節約とは決して言えません。
(通常期)
- 「のぞみ」:14,700円
- 「こだま」:14,400円
大人1人 片道(2019年11月現在)
そこで年末年始やお盆などでも利用できるJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」というツアー商品の登場です。
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(通常期)
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- 「のぞみ」:14,700円
- 「こだま」:14,400円
- 「ぷらっとこだま」:10,700円
大人1人 片道(2019年11月現在
この「ぷらっとこだま」を利用すれば「のぞみ」に比べ片道一人当たり4,000円もお得になり、子なし夫婦二人が往復すれば合計16,000円を「節約」することができるのです。
帰省費用として16,000円が節約できると言えば、親や親戚の理解も得られ「こだま」を利用することに不信感は抱かれにくいと思いませんか。
さらに「ぷらっとこだま」は「きっぷ」と異なり「ツアー商品」なので、利用する新幹線の日時や時刻を変更する場合はキャンセル(取消)の扱いとなるため「節約」を理由にしていると簡単には変更することができないという点も、滞在時間の延長を防ぎたい子なし夫婦にとっても都合が良いでしょう。
私たち子なし夫婦も「ぷらっとこだま」を往復利用して帰省してきましたよ。
帰省時期を避けて滞在時間を短く
同じ東京から大阪への帰省でも子なし夫婦の二人の往復で料金を16,000円も節約できることを知ると、もっと節約する方法はないものかと考えてしまうものです。
あるんです、もうひとつ方法が。
先程から一泊二日の帰省を例として紹介してきましたが、お盆や年末年始の長期休暇の場合ではなかなか一泊二日以上の滞在を求められるかもしれません。
「せっかくの長い休みなんだから、ゆっくりしていきなさいよ」という悪気のないお誘いを受ける可能性もあるでしょう。
こういう事態を避け、なおかつ親や親戚たちに「帰省した」という事実をむしろ印象付けたいのであれば、帰省時期ではなく通常期の週末を利用して帰省する方法があります。
この場合にも「節約」という大義名分を利用する必要があります。
先にご紹介した「ぷらっとこだま」は毎日利用できるので、年末年始やお盆の繁忙期はもちろん通常期も使えます。
ただ「こだま」という存在と「ぷらっとこだま」という存在を知り、節約心に火が付いてしまったのならエクスプレス予約の「EXこだまファミリー早割」の方がより節約できるのです。
(通常期)
- 「のぞみ」:14,700円
- 「こだま」:14,400円
- 「EXこだまファミリー早割」:10,080円
大人1人 片道(2019年11月現在)
この「EXこだまファミリー割引」は2名以上の利用者が必要ですが、子なし夫婦が揃って移動するのであれば問題なさそうです。
このように移動手段を工夫することで子なし夫婦の帰省への対策を講じることができます。
まとめ
今回、ご紹介した「ぷらっとこだま」や「EXこだまファミリー早割」は購入期限、変更条件、繁忙期の利用について制限等がございますのでご利用の際は文末の参考文献からもご確認ください。
日々、忙しい毎日を過ごしていると長期の休暇は帰省に縛られることなく自由に過ごしたくなるものです。
交通機関が混雑した繁忙期と呼ばれる年末年始やお盆に帰省するのは考えただけでも「わざわざ疲れに行くようなもの」と考えてしまいます。
それでも宿泊が必要なくらいの遠距離に育った場所があるというのも、考えようによってはありがたいことのようにも思えてきます。
たとえ子なし夫婦であったとしても、親や親戚が元気なうちに帰省しておくのは悪いことだけではないように思います。
移動手段を工夫して子なし夫婦の帰省に備えること自体を楽しむことができればそれはそれで楽しいことなのではないでしょうか。
参考文献
国土交通省 観光庁「旅行・観光産業の経済効果に関する研究報告(2019.3)」
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志