子どもがいない夫婦ならではの悩みや不安ってあるよね
子なし夫婦だからこそのメリットとデメリットをデータをもとに整理してみたよ
このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。
「途次大志の備忘録」の執筆者で子なし夫婦を前向きに捉えたい途次大志(toji-taishi)です。
最近は子どもがいない夫婦も増えてきています。
さらに子なし夫婦を希望する未婚の男性と女性も増えてきているようです。
実際に子どもがいない夫婦にとって「子なし夫婦だからこそ」のメリットを感じる一方でデメリットを感じている人たちも多いのではないでしょうか。
「子どもを持たずにこれからどうやって夫婦として生きていけば良いのだろう」と悩みを抱えている夫婦もいることでしょう。
私たち夫婦と同じ子なし夫婦の方々にとって、この記事でご紹介するいくつかの内容に共感していただける点が多いのではないかと思っています。
私たちも子なし夫婦のメリットとデメリットを整理して改めて理解することで前向きに人生を歩めるようになることができました。
- 子なし夫婦のメリットとデメリットを理解
- 子なし夫婦の4つのメリットを理解
- ネガティブになってしまう原因を理解
子なし夫婦のメリット
子どもがいない夫婦の方々もきっと漠然と子なし夫婦のメリットを感じていらっしゃることと思います。
改めてメリットを整理してみましょう。
4つのメリット
「途次大志の備忘録」の記事で4つの側面で子なし夫婦のメリットがあることを紹介いたしました。
子なし夫婦のメリットとしては経済面、時間面、肉体面、精神面の4つの側面のメリットがあります。
詳細に関しては関連記事をご参照ください。
経済面
子育てにはなにかとお金が掛かります。
出産費から始まり養育費もたくさんのお金が必要になることは子どもを産み育てていなくても容易に想像がつくものです。
どれくらいお金が掛かるのかを一例として教育費だけを取り上げただけでもけっこうなお金が掛かることがわかります。
「途次大志の備忘録」の別の記事でも詳細に案内していますが、子ども一人当たり大学卒業までに1,000万円から2,000万円以上の教育費が必要になります。
子どもが増えれば増えるほどこの教育費も増えることを考えると改めて大きな金額であることがわかります。
子なし夫婦の経済面でのメリットは教育費だけを考えても数千万円のメリットがあるということになります。
これだけの大きなお金が子どもを育てる上で必須であるということはどうにかして夫婦でこれだけの金額を稼ぐことから逃れられないということを意味し、それらは子どものいる夫婦にとって肉体的、精神的にも大きな負担となることでしょう。
時間面
子どもが幼い頃はとくに育児に時間を費やすことになります。
1日当たり6歳未満の子どもに費やす育児時間は日本の場合だと夫婦合算で274時間、つまり4時間以上も必要となるようです。
子どもが小学校に上がった後の6歳以降も、ある程度子どもから手が離れるとはいえ毎日必要に迫られる家事の時間を考えるとかなりの時間になるでしょう。
中学校、高校に進んだら進んだで子どもの受験のことを考えると旅行するということも簡単なことではないのかもしれません。
子どもがいない夫婦であれば夫婦の予定さえ合わせれば旅行など余暇を満喫することもできます。
実際に私たち夫婦も連続した5日の間、全国のJRのグリーン指定席が乗り放題となる「JRフルムーン夫婦グリーンパス」を利用して北海道と東北の至極の温泉を巡る旅に出掛けたりもしていました。
こういった「大人だけの時間」をたっぷりと使えることも子なし夫婦の時間という側面のメリットです。
子どもがいる夫婦では、一番下の子どもが実家を離れて独立していかないとなかなかこのような時間をゆっくりと持つことは難しいでしょう。
子なし夫婦のデメリット
あらゆる物事に良い面と悪い面があるように、子どものいない夫婦にとってメリットとデメリットがあります。
子なし夫婦のデメリットを整理してみましょう。
極少数派
デメリットのひとつは子どもがいない夫婦は極めて少数派であることです。
どれくらい少数派かというと子なし夫婦が増加傾向にあるとはいえわずか6%程度です。
100組の夫婦がいたとしたら子どものいる夫婦は94組ということになります。
これだけ子どもがいる夫婦に囲まれれば子なし夫婦が孤独感を強める理由はこういったところから来るのかもしれません。
子どもが欲しくて不妊治療を頑張っている(または頑張ってきた)夫婦にとっては、街角で当たり前のように子どもを連れている夫婦を見るたびに「なぜ我が家にはコウノトリがやってきてくれなかったのだろう」と嘆きたくなる感情が湧いてしまうのも当然のように思います。
離婚率
子どもの有り無しと夫婦の離婚の関係性を考えてみましょう。
厚生労働省の2008年のデータをもとにすると1年間に107,302件の子どもがいない夫婦(子なし夫婦)の離婚に対して子どもがいる夫婦(子あり夫婦)が143,834件です。
この実数値(表の赤色)だけを見ると子どもがいない夫婦と子どもがいる夫婦ではさほど大きな差はないように感じます。
ただし先ほどご案内した通り、子なし夫婦の割合は全体の夫婦のわずか6%に過ぎません。
子なし夫婦の割合の6%を考慮すると子なし夫婦の離婚の件数として15,068件の推測値が計算できます。
言い換えるとわずか6%程度の割合しかない子なし夫婦において子どもがいる94%の夫婦と同程度の離婚件数が発生しているということです。
つまり残念ながら子どもがいない夫婦(子なし夫婦)は子どものいる夫婦(子あり夫婦)に比べかなり離婚する可能性が高いということが考えられます。
心理的負担
子なし夫婦に離婚が多い可能性として子どもがいないことで親権などの問題が生じないということも考えられます。
ただ子どもがいようといまいと夫婦仲が良ければそもそも離婚には至らないはずです。
この調査結果は以前の「途次大志の備忘録」の記事でもご紹介している国立社会保障・人口問題研究所の結果を参考にしたものです。
「なぜ子どもを持つのか?」という質問を夫婦に問うた調査です。
- 豊かさ:子どもがいると生活が楽しく豊かになるから
- 社会貢献:子どもは将来の社会の支えとなるから
- カスガイ:子どもは夫婦関係を安定させるから
- 老後:子どもは老後の支えになるから
- 承認欲求:子どもを持つことで周囲から認められるから
子なし夫婦には上記に挙げた子どもから得られるであろう恩恵のようなものが残念ながらまったく存在しないということです。
子どもがいることで期待できる楽しさや豊かさが生活に生じないだけでなく、「社会に役立っていない」「老後の支えがない」「周囲から認められないのではないか」という不安が子なし夫婦にとっては心理的な負担となってしまう可能性があるということです。
「子は鎹(かすがい)」と言われる通り、夫婦関係の安定化に寄与すると考えられている子どもという存在がない状態で子なし夫婦は先に挙げたような数々の心理的な負担と葛藤しながら夫婦の関係を維持または向上していかなければならないのです。
まとめ
子どもがいない夫婦ならではのメリットとデメリットをデータとともにご紹介しました。
夫婦関係を維持または向上させるために、子なし夫婦は4つのメリットを強く意識し活用することでデメリットである心理的な負担を軽減させることが不可欠であるように思います。
子なし夫婦を希望する未婚者の男性と女性が増えている背景を考えると、むしろ「子どもがいないことで夫婦として実現できることが人生にはある」ことのひとつの参考例になれるようにしたいものですね。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志