フェリーさんふらわあ別府大阪航路の「あいぼり」に乗ったの?
瀬戸内海航路だからこその「ええとこ」がいっぱい見つかったよ
こんな人にオススメ
- 長距離フェリー旅に興味がある人
- 船酔いが心配な人
- 関西在住で別府温泉を楽しみたい人
このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。「途次大志の備忘録」の執筆者で温泉が好きな途次大志(toji-taishi)です。
長距離フェリー旅に興味があっても、いざ現実として考えるといろいろと不安があるものです。実際に利用してみてフェリーさんふらわあ別府大阪航路では旅を楽しむ上で客室選びが重要だなと感じました。同じフェリーさんふらわあでも新造船を使用している志布志(鹿児島)大阪航路とは違い、別府大阪航路で使用されている「あいぼり」「こばると」は1997年(平成9年)に就航した船で、船内は「昭和感」が漂っています。2018年(平成30年)に就航した志布志(鹿児島)大阪航路で使用されている新造船「さつま」「きりしま」が単に新しいだけでなく、いかに乗客にとっての利便性を高めた設計になっているかということがよく理解できます。
フェリーさんふらわあ別府大阪航路の「ええとこ」
見出しの「ええとこ」とは大阪弁で「良いところ」という意味です。これまでの私の長距離フェリー旅の経験を踏まえ、フェリーさんふらわあ別府大阪航路の「ええとこ」をまとめてみました。移動手段の選択肢にフェリーを入れていない関西在住の人はもったいないなと思います。
- 船酔いの心配が少ない
- 大橋をくぐる楽しさ
- 港のアクセスの良さ
船酔いの心配が少ない
長距離フェリー旅に憧れはあっても、まだ一度も経験したことがない人の中には船酔いが心配という人もいるかもしれません。もし船酔いが心配なら、まずは別府大阪航路のような内海と言われる瀬戸内海航路を試しに経験してみてはいかがでしょう。同じフェリーさんふらわあの航路でも志布志(鹿児島)大阪間のような太平洋航路では外海を通るため、どうしても天候によっては大きく船が長時間揺れ続けることがあります。その点、船酔いに不安のある長距離フェリー旅の初心者の方にとって穏やかな内海を航行する別府大阪航路はおすすめです。
大橋をくぐる楽しさ
瀬戸大橋、明石海峡大橋などの大橋をくぐる楽しさがフェリーさんふらわあ別府大阪航路にはあります。太平洋や日本海を航行するフェリーでは良くも悪くも多くの時間は大海原に囲まれた景色が続き、陸地が見えたとしても遠くの方に見えます。その点、瀬戸内海を航行する別府大阪航路では本州や四国だけでなく瀬戸内海の島々が間近に見え、他の航路のフェリーとは異なる景色が楽しめます。
港のアクセスの良さ
フェリーさんふらわあ別府大阪航路で発着する別府観光港はJRや観光地へのアクセスの良さも「ええとこ」です。別府観光港からJR別府駅まで路線バスで15分程度の距離です。別府の観光地である鉄輪(かんなわ)地区や明礬(みょうばん)地区へも路線バスでアクセスできます。大阪側の発着場所である「さんふらわあターミナル」には地下鉄(ニュートラム)でアクセスでき、別府側、大阪側ともにアクセスが良いのがフェリーさんふらわあ別府大阪航路の大きな魅力です。港へのアクセスが良くないと観光する時間が減ってしまい、なにかとスケジュールが制限されるので、他の航路と比較してもこの点はめっちゃ「ええとこ」です。
フェリーさんふらわあ別府大阪航路の「あかんとこ」
「ええとこ」があるということは「あかんとこ(良くないところ)」があるということですが、ブログ記事にしているという意味はフェリーさんふらわあ別府大阪航路の「ええとこ」が「あかんとこ」を上回る価値があると私自身が感じているからです。昨今の国内クルーズ人気の高まりでフェリー利用者がこのまま順調に増えると、別府大阪航路にも新造船が導入され「あかんとこ」の多くが解消されることでしょう。
- 新造船ではない
- 共用スペースが少ない
- 鹿児島航路と料金が変わらない
新造船ではない
同じフェリーさんふらわあの志布志大阪航路だけでなく、新造船が増えてきているので、どうしても平成9年(1997年)就航した歴史ある「あいぼり」「こばると」に「昭和感」を感じてしまいます。ただし「古い」と「汚い」は違うので、その点、古さは感じますが汚さは感じません。昔ながらの重厚感溢れる重い部屋の扉も、どこか味わい深く感じます。きっとこの別府大阪航路にもそのうち新造船が導入されるでしょうから、この重厚感、昭和感を味わえるのは貴重な体験になるでしょう。
共用スペースが少ない
船内には各自の部屋だけでなく共用で自由に利用できるパブリックスペースが設けられています。個室ではなく相部屋の客室の場合は特に共用スペースのテーブルや椅子がありがたい存在で、出航前に買い込んだ弁当などを食べることができます。ただこうした共用スペースが同じフェリーさんふらわあの志布志(鹿児島)大阪航路で使用されている「さつま」などの新造船と比べると数と空間が狭いように思います。この点もいずれ別府大阪航路に新造船が導入されれば解決するでしょう。
鹿児島航路と料金が変わらない
大阪港を発着するフェリーさんふらわあの航路には別府航路と先程から何度も紹介している志布志航路があります。素人的な考えだと、大阪からは別府より鹿児島の方が遠く、別府航路の方が志布志(鹿児島)航路よりも安くなるのではないかと思ってしまいます。ただ別府航路も志布志(鹿児島)航路もそれほど大きな価格差はなく、新幹線移動と比較して考えると志布志(鹿児島)航路の方がお得感が高いです。志布志(鹿児島)航路では新造船が使用されていることを考えると、別府大阪航路はもう少し安くなって欲しいなと感じてしまうのはきっと素人考えなのでしょうか。
フェリーさんふらわあ別府大阪航路の客室の選び方
ひとり旅の場合
ひとり旅は何をするにも気軽で良いものです。ただし共用スペースのテーブルや椅子を利用している間にちょっと離れるというのが不便なものです。ひとり旅での客室選びでは「スタンダード1」を本命に、予算に余裕があれば「デラックスシングル」を選びたいものです。
二人旅の場合
夫婦やカップルような二人旅では個室を確保したいものです。おしゃべりをするにしても相部屋だと他の乗客に迷惑を掛けてしまいます。二人旅での客室選びでは「スタンダード2」を本命に、予算に余裕があれば「デラックス」を選びたいものです。
4人旅の場合
女子旅や男子旅では4人というのはタクシーやレストランを利用するにも都合の良い人数です。お気に入りのスイーツを持ち込んだり、船旅の高揚感も手伝ってついつい大きな声ではしゃいでしまいます。4人旅での客室選びでは「ツーリストベッド(個室)」を本命に、予算に余裕があれば「ファースト」を選びたいものです。
まとめ
ご紹介してきた通り、関西在住で長距離フェリー旅を経験したことがない人にとって、フェリーさんふらわあの別府大阪航路は初めての船旅には絶好の航路でしょう。船酔いの心配も少なく、瀬戸大橋などの景色も楽しめ、港からのアクセスも良く観光にもってこいです。同行者の人数と予算に合わせて客室を選べば、さらに楽しめるでしょう。船旅の楽しさを一度知ると、新造船や他の航路のフェリーにも乗ってみたくなること間違いなしです。フェリーさんふらわあでは現地0泊の「弾丸フェリー」というとんぼ返りのプランや「舟遊プラン」という面白いプランが用意されています。今回、私たちは「舟遊プラン」を利用しました。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志