フェリーさんふらわあの「徒歩舟遊プラン」って知ってる?
瀬戸内海と太平洋の両方をひとつの旅で楽しめるプランだよね
こんな人にオススメ
- 「徒歩舟遊プラン」の体験談を知りたい人
- 長距離フェリーで旅したことがない人
- 内海と外海の違いを体感したい人
このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。
「途次大志の備忘録」の執筆者で満足感の高い旅をしたい途次大志(toji-taishi)です。
忙しい毎日を過ごしているとゆったりとしたフェリーの船旅を出掛けたくなります。
国内クルーズの人気が高まっているとはいえ、まだ長距離フェリーを経験したことない人にとっては船の中で何時間も過ごすことに飽きてしまうのではないかと心配になるかもしれません。
太平洋航路と瀬戸内海航路に乗船できるフェリーさんふらわあの「徒歩舟遊プラン」を利用してお得に大阪から九州の東側を縦断してきました。
船旅に興味をお持ちの方にはぜひご案内したい旅の記録です。
フェリーさんふらわあ徒歩舟遊プランの要点
フェリーさんふらわあでは「徒歩舟遊プラン」という割引料金で船旅を楽しめる商品が提供されています。
「徒歩舟遊プラン」がどんな商品なのかをフェリーさんふらわあの公式サイトから要点を抜粋してご案内します。
長距離フェリー旅の魅力
「徒歩舟遊プラン」の要点の説明の前に、フェリーという乗り物について考えてみましょう。
長距離フェリーは単なる移動手段ではなく宿泊施設が合体したものだと言えるでしょう。
船内にはトイレもあり、スマホも充電でき、自由に散策でき、ベッドで横になることができ、そしてお風呂も入ることができます。
飛行機や鉄道、高速バスと比べると庭付きのホテルがそのまま移動手段になったと思えるほどの空間と設備の充実ぶりを改めて理解できるのではないでしょうか。
瀬戸内海と太平洋航路を片道ずつ利用
長距離フェリーの空間と設備の充実さを再認識した上でフェリーさんふらわあが提供する「徒歩舟遊プラン」の要点をご説明します。
この「徒歩舟遊プラン」の面白いところは単なるひとつの航路の往復ではなく瀬戸内海航路と太平洋航路をそれぞれ片道ずつ利用した往復であるという点です。
また往復の適用期限は往路を乗船日を含めて30日以内というルートであれば「徒歩舟遊プラン」が適用されます。
私たちが利用したように大阪港を起点にして志布志港に到着した後、陸路で九州の東側を北上し別府港から再び大阪港へ戻ってくるという旅程で活用できます。
志布志港と大阪港または別府港と大阪港の単純往復では、この「徒歩舟遊プラン」は適用されません。
利用できる等級の組み合わせが限定
長距離フェリーには客室の等級によって個人利用できる設備の充実度と料金が異なります。
客室の等級は瀬戸内海航路と太平洋航路それぞれで数多くあり名称も異なります。
「徒歩舟遊プラン」を適用させるためには、全ての客室の等級から自由に選択できるというわけではなく限られた組み合わせの中から選ぶことになります。
客室の等級の選び方は利用人数から絞り込むと選びやすいでしょう。
- 「瀬戸内海航路」と「太平洋航路」をそれぞれ片道ずつ利用する往復プラン
- 往路と復路で利用する等級が異なる場合は適用外
- 往復の適用期限は往路乗船日を含む30日以内
フェリーさんふらわあ徒歩舟遊プランの体験
誰もがフェリー旅と聞いて興味を持つ訳ではありません。
興味が持てるということ自体が才能なのかもしれないと、一寸先は闇、健康で動けるうちに行動しておきたいと思えてきます。
大阪港を出港し志布志港からJRと高速バスを乗り継いで延岡に宿泊し、高千穂や別府で観光した後に別府港から大阪港に戻る船中2泊の4泊5日の東九州横断を両親と妻の4人で旅してきました。
旅全体の様子は下記の関連記事でご紹介しています。
体験した徒歩舟遊プラン
フェリーさんふらわあが提供している「徒歩舟遊プラン」が移動手段としていかに魅力的なのかは他の移動手段と比較すればさらに実感できます。
大阪から鹿児島、大分(別府)をそれぞれ片道で利用した場合、飛行機なら6万円、鉄道なら4万円弱で、別途、宿泊費用が必要です。
「徒歩舟遊プラン」では飛行機や鉄道に比べて安いフェリーの通常料金より更に安く大阪と九州(志布志、別府)を往復できます。
期待通りの新造船の設備
太平洋航路である志布志・大阪間は2018年の新造船が運行しています。
新造船「さつま」のプライベートベッド(相部屋)を利用しましたが、デザインも工夫されていて期待通りの快適さでした。
相部屋ということで寝室では他の乗船客に迷惑になるため会話は制限されますが、寝室は寝る時だけと割り切れば船内に共用スペースも多く設置されているためグループでの旅行でも大きな問題ではありません。
個人的にはお風呂が無料で利用できるのが嬉しいです。
船の中で海を眺めながら入るお風呂は非日常で楽しめます。
外海はやっぱり大揺れ!?
ちょうど低気圧が日本列島に近づいてきたこともあり、大阪港を出発し四国を過ぎて太平洋の外海を航行する頃から船体が大きく揺れ始めました。
細かな振動ではなく船体ごとゆりかごに入っているような周期の長い揺れです。
個人的にはいかにも船に乗っている実感が持てたので楽しかったですが、船酔いをする人にとっては辛抱の時間だったかもしれません。
漁師さんや輸送や調査で外洋で仕事をしている人たちの凄さを少し体感で理解できたような気がします。
JRへの乗り継ぎでヒヤヒヤ
「徒歩舟遊プラン」は志布志港または別府港と大阪港を結ぶフェリー移動だけですので、九州での陸地の移動手段は自分たちでコーディネートしないといけません。
これまで全都道府県を旅した私にとっては計画段階から楽しみです。
今回の旅程ではJRと高速バスを駆使することで色々な乗り物からの景色を楽しみたいというコンセプトでスケジュールを組み立てました。
志布志港にフェリーが到着した後、志布志駅からJRで宮崎方面に向かう際には、乗り遅れれば次の電車まで3時間以上待たなければならないというリスクのあるスケジュールでした。
こんなヒヤヒヤがあり、無事に計画通りに進んだ時には同行者と喜びを分かち合うというのも旅のひとつの楽しみなのでしょう。
2つの異なる海を体験
「徒歩舟遊プラン」を利用して感じた一番のことは内海と外海の違い、つまり瀬戸内海と太平洋の違いです。
4泊5日の中で異なる海を経験することで「海って、これほど違うものなのか」と実感します。
これまで太平洋や日本海のフェリーを乗船してきましたが、5日間という短い期間の近い記憶の中で瀬戸内海と太平洋を乗り比べることができたからこそ実感できたのだと思います。
外海の大波に比べれば、内海は波が穏やかなだけでなく本州と四国の陸地に加え瀬戸内海に浮かぶ島々の陸地も近く、さらには大きな橋をくぐります。
フェリーからの眺めも内海と外海では大違いで、その差を実感できるのが嬉しい体験です。
旅の充実感がハンパない
フェリーさんふらわあで異なる海を実感し、九州を縦断途中で延岡に宿泊し高千穂の山の大自然に圧倒され、鉄道や高速バスなど色々な乗り物を利用した旅から帰ってくると、これまでになかったほどの「旅をした!」という充実感に満たされました。
この充実感は私だけでなく両親と妻の4人全員です。
さらにはその充実感たっぷりの旅が一人当たり4万円という驚くべく旅費で実現できたのも「徒歩舟遊プラン」の貢献は大きいです。
まとめ
何かに興味を持つことはその人の才能なのかな?と考えるようになっています。
フェリー旅にそもそも興味を持たない人もいるでしょう。
この「徒歩舟遊プラン」の記事にあなたがたどり着いたのも何かしらの興味があったからでしょう。
興味を持つということ自体が才能なのだとしたら、行動を起こさずにそのままにしておくのはもったいないことのように感じます。
そんなことを考えながら私も自分の中にある興味に従って行動するようにしています。
これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。
今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。
途次大志