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ぴよぴよ

老後の子なし夫婦の介護ってどうしたら良いんだろう?


みかんみかん

まずは「頼れる人」の第一候補の子どもがいないことをしっかり再認識したいね

このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。

「途次大志の備忘録」の執筆者の途次大志(toji-taishi)です。

年齢を重ねるごとに老後への現実感が高まってきます。アラフィフの私たち子なし夫婦も、両親の介護や看護を実際に経験することで、老後への準備の必要性を強く感じるようになりました。

子どもがいるから言って、必ずしも老後の面倒を見てくれるとも限りません。一方で、「子どもには面倒を掛けたくない」と思う高齢者も多いでしょう。ただ現実として、高齢者だけで解決できることは限られているというのも事実なのではないでしょうか。

望むと望まないに関わらず、現役世代の人たちに面倒を掛けてしまうというのが現実なのだと感じます。高齢者になれば、その点は割り切って現役世代の人に頼る方が、結果として迷惑は少ないように思います。

子どもがいない子なし夫婦の老後はどうなるのでしょうか。
今から準備できるものはないものか?と考えています。

老後の子なし夫婦の介護のために意識すること
  1. やはり「子どもが頼れる人」であるという再認識をする
  2. 老後のために「頼れる人」を探し出す(または作る)
  3. 老後のために「頼れる人」との関係を意識する
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老後の子なし夫婦の介護や看護が不安

KNF46同居の家族以外に頼れる人
老後の不安を抱えた者にとって、60歳以上の高齢者の様々な実態の一片を表す内閣府の「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査(第9回)」は参考になります。

同居の家族以外に頼れる人
    別居の家族

  • 男性:58.7%
  • 女性:67.0%
    友人

  • 男性:14.1%
  • 女性:15.6%
    近所の人

  • 男性:14.4%
  • 女性:15.5%
    その他

  • 男性:10.1%
  • 女性: 9.1%
    頼れる人はいない

  • 男性:20.3%
  • 女性:15.1%
      • 無回答

      • 男性: 2.8%
      • 女性: 2.5%

    参考文献(文末):内閣府「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査(第9回)」

高齢者男性の5人に1人は「頼れる人がいない」と感じているようです。女性は男性に比べれば少ないとはいえ15%の高齢者女性が「頼れる人がいない」と感じています。

子なし夫婦の割合が6%程度で少数派だとすると、子どもがいる多くの夫婦でさえ約2割の男女が老後に「頼れる人がいない」と感じているという理解もできます。そもそも子どもがいない子なし夫婦の老後はどうなってしまうのだろう?と不安は大きくなってしまいます。

やはり老後に頼れる人は子ども

内閣府の同データによると、60歳以上の高齢者にとって同居の家族以下に頼れる人として一番多いのは男女ともに約6割を占める「別居の家族・親族」です。この結果からも、老後に「頼れる人は子ども」であろうことは容易に想像ができます。

一方で、子どもには老後に迷惑を掛けたくないと考えている人も多いでしょう。ただ現実問題として、現役世代である子どもに一切の面倒を掛けないというのは不可能に近いのだろうと思います。

常に新鮮な情報を入手し続けるためにデジタル・リテラシーを向上させなければと感じながらも、PCウイルスのリスクに怯えながら、老眼が進んだ視力でスマホを利用して検索することにも不便を感じるようになってきます。

介護保険の利用など公的なサービスを受けるという比較的明瞭なことだけでなく、もっと些細なこと、たとえば「スマホに初めて見るメッセージが現れた」「ガスレンジが故障した」「付き合いのない企業から封書が届いた」など日常の小さな出来事への対応には現役世代の人たちの情報が心強いものです。

実の子どもというのは老後の生活においてやはり重要な存在なのでしょう。

子なし夫婦の私たちは、老後に「頼れる人が子ども」であるという事実を再認識することが大事なことのように思います。

我が子に頼れない子なし夫婦

多くの人にとって「頼れる人は子ども」ということを改めて認識した上で、その子どもを持たない子なし夫婦はどうすれば良いのでしょうね。

現実的には多くの人が親族である甥や姪を頼るということになるのではないでしょうか。

甥や姪にとって実の親の老後の面倒をみなければならない上に、さらに我々の叔父と叔母の面倒に時間と神経を使わせてしまうことは非常に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、現実的にまったく面倒を掛けないというのは残念ながら難しいことなのでしょう。

私自身も父の介護を経験して、高齢者だけで公的なサービスを満足して受けることの難しさを感じました。

介護保険など公的サービスを受けるには、まず情報を収集して受給の仕組みを理解しなくてはなりません。介護や看護のサービスを実際に利用するには役所だけでなく、病院や各種サービスを提供する企業の人たちとのやり取りが必要になります。そのためにも介護や看護に関する専門用語に耳を慣らすことが必要です。どんなサービスを受けたいかは個人によって大きく異なるためニーズをしっかりと聞き取ることも大切になります。

このように比較的明瞭な公的サービスを利用するためのサポートをするだけでも「頼れる人」に与える負荷が大きいのです。これに加え日常の些細なこととなると多岐にわたりサポートをする現役世代は本当に精神的にも肉体的に大変な日々となるでしょう。

この大変な苦労を実の子どもではない「頼れる人」にお願いするのは心苦しいばかりです。ただ頑なに現役世代に頼らないことは、結果としてさらに大きな迷惑を周りに掛けてしまうことにもなりそうです。

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頼れる人との関係を意識しておきたい

老後に「頼れる人」として甥や姪など親族に期待できない子なし夫婦はどうしたら良いのでしょう。改めて内閣府のデータを見ると、同居の家族以外に頼れる人で一番多い「別居の家族・親族」以外に具体的に挙げられているのが「友人」と「近所の人」であることがわかります。

同じ内閣府のデータには、高齢者にとっての「親しい友人の有無」を調査した結果が示されています。親しい友人を持つ高齢者男性は約5割、高齢者女性では6割以上です。まずは子なし夫婦にとって「頼れる人」を探し出す(または作り出す)ことを意識することが老後のためにも良さそうです。


子なし夫婦にとって貴重な「頼れる人」には今のうちから何かしらのアプローチをしておいた方が良いでしょうね。何かをアテにして付き合いを深めるというのは、無礼で申し訳なさでいっぱいになるかもしれません。ただし、現実問題として、今よりも老化した身体と精神では現役世代に全く面倒を掛けないというのは難しく、開き直ってしまうのはむしり無責任なように考えることもできます。

実の子どもでもない高齢者の真摯にサポートをしている人はいらっしゃいます。その方々に共通するのは途方も無い「親切者」です。このような有り難い親切な方々に少しでも面倒を掛けないためにも、子どもを持たない子なし夫婦は今から意識して関係の構築などの準備をしておいた方が良いように思います。

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まとめ

私自身の父の介護の経験からも、高齢者が現役世代に全く負荷を掛けないで老後を過ごすというのは不可能に近いであろうと感じています。多くの人が老後に「頼れる人」として期待している子どもをもたない子なし夫婦は、まず頼れる子どもがいないという事実をしっかりと再認識することが老後の介護への準備のスタートなのでしょう。甥や姪、もしくは友人、近所の人に「頼れる人」を見出し、彼らとの関係を意識的に構築していくことが結果として、彼らにさらなる迷惑を掛けない方法のように考えます。

司馬遼太郎氏の「花神」という作品の中で、医者という職業はよほどの「親切者」にしか務まらないという旨の緒方洪庵の言葉が出てきました。子なし夫婦の老後のサポートをしてくれる「頼れる人」はきっとかなりの「親切者」の方々でしょう。貴重な彼らに感謝をするとともに、少しでも負担を掛けないためにも、子なし夫婦が今からできることはやっておかないといけないと感じています。

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参考文献

内閣府・高齢者の生活と意識に関する国際比較調査(第9回)

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志

Title toji-taishi-no-bibouroku途次大志のプロフィール紹介

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