子どもがいないと夫婦は「暇」を感じてしまうよね
子なし夫婦の暇の要因と解決策を考えてみよう!
このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。「途次大志の備忘録」の執筆者の途次大志(toji-taishi)です。子どもがいなくても、結婚して長い時間が経過していても夫婦が楽しそうに暮らしているのって憧れますよね。子どもを育てるというは大変だろうけど、子なし夫婦から見れば、罪悪感のようなものを感じながら暇を持て余すこともなく、子どもという存在が人生を充実させてくれる大きな要因のようにも感じてしまいます。
子なし夫婦が「暇を感じてしまう要因」と暇を充実した時間に変える「子なし夫婦としての暇の楽しみ方」を探ってみようと思います。私たちは、結婚20年以上の子なし夫婦ですが、同じように暇を実感していらっしゃる夫婦も少なくはないのではないでしょうか。
- 育児時間がそもそもない!
- 効率的に物事が進む!
- 計画的に物事が進んでしまう!
子なし夫婦の暇の要因を探る
結婚した夫婦にとって、我が子と過ごすことだけが「生き甲斐」ではないということも頭では理解できます。私たち夫婦のように子どもを授かりたくても、結果として授かれなかった子なし夫婦にとっては、どうしても「子ども」という存在がぽっかりと空いたしまった穴のように感じ、時間という次元では「暇」という感覚となって感じてしまうことがあります。
まずは子なし夫婦の暇の要因を整理してみましょう。
育児時間がそもそもない!
子なし夫婦には、そもそも育児時間が存在しないんですよね。少子化社会対策白書によると、妻の1日の育児時間は平均して3時間45分を費やすそうです。平均的な睡眠時間7時間39分という厚生労働白書のデータと照らし合わせ、勤労時間を8時間とすれば、育児を抱える妻の1日の活動時間は4時間36分ということになります。実際は、身支度や通勤時間も必要ですし、家事をすることも考えれば暇と感じ得る時間が限りなく少ないことが容易に想像できます。
休日は勤務時間が丸ごとなくなるとしても、育児は四六時中であることを考えると、気分的に「まったく自由な時間」というのは貴重な時間なのでしょうね。子なし夫婦において、育児時間がまったくないということは、良くも悪くも、暇を生み出す大きな要因であることが改めて理解できる気がします。
効率的に物事が進む!
友人たちの子どもがいる夫婦と比べて、私たちのような子なし夫婦が感じるのは、あらゆる物事が効率的に進むということです。夫婦は当然ながら「大人2人」なので、言葉で伝えれば大抵の物事はうまく進みます。役所での手続きなどは子どもに託すことは難しいですが、大人である夫婦のどちらが行っても問題はありません。まさに夫婦のためだけに、大人2人の力を分担することも、合わせても使うこともできるのですから、物事が効率的に進むのも当然かもしれません。
計画的に物事が進んでしまう!
家には大人が2人で暮らしているので、子どもがいる家庭に比べれば、イレギュラーなことも起こりにくいものです。私たちの場合で言えば、物がなかなか壊れにくく、結果として、長寿命の家電や食器と過ごしています。20年以上前の結婚当初から毎日のように使っているお皿も、割れることも欠けることもあまりなく、歯磨きの時に使う陶器製のコップも「いつかは手を滑らせて割ってしまうだろう」と思いながらも、ずっと現役で一緒に過ごしています。日常使いの物が壊れると、新たに買い揃えるためにも時間を消費してしまいますが、子なし夫婦ではイレギュラーなことも起こりにくく、物事が計画的に進み過ぎてしまい、結果として暇な時間がさらに生じてしまうのかもしれません。
子なし夫婦の暇の楽しみ方
子なし夫婦は育児時間がなく、大人2人が夫婦だけのために時間を過ごすため物事が効率的に、計画的に進んでしまうことで、さらに暇な時間が増えてしまうという側面を持っているのでしょう。子どものいる夫婦にとっては貴重な「自由に過ごせる時間」を、どうすれば充実した楽しい時間へと転換できるのでしょう。子どもがいなくても、結婚して長い時間が経過していても、楽しそうに暮らす夫婦にどうしたら近づけるのでしょう。
二人の興味があることは?
夫婦に「大人2人」の戦力があると考えると、戦力を分けてそれぞれ違う分野を攻略する方法もあるでしょうが、戦力を集中させて同じ分野を攻略するという方が良さそうに感じます。同じ分野を攻略することによって、体験しないとわからないことを共有できたり、大人2人だからこそ実現できることもあるかもしれません。
「ピアノを弾ける人に憧れるんだよな」と興味があることを夫婦で探っていると出くわすかもしれません。
「私はむしろサックスフォーンかな」という展開になるかもしれません。
まずはお互いに胸の奥にそっと閉じ込めていた興味を聞いてみるのも良いでしょうね。潜在的な興味を顕在化させ「見える化」してみましょう。
とにかくやってみる!
何かしら夫婦それぞれが秘めていた興味を確かめあって、共感できる要素があれば「とにかくやってみる」と良いのでしょうね。胸の奥にそっと秘めていたということは一人ではなかなか踏み出す勇気が持てなかったということかもしれません。夫婦二人なら、一人よりも踏み出しやすいでしょ。チェレンジしてみて「失敗しても長続きしなくても良い」じゃないですか。
私たち夫婦も、妻が「一眼レフで風景を撮影したい」と言い出し、さんざんカメラのメーカーやブランドを比較し、私は一眼レフカメラの撮影メカニズムや撮影のコツを調べ「これだ!」という1台の一眼レフカメラを購入したことがありました。今では、その一眼レフカメラは完全にリビングの棚の単なる置物のひとつとして飾られています。子なし夫婦にとって、我が家の笑い話のひとつになっていますし「最適な一眼レフカメラを購入しよう」とする過程で得たこともあり、それこそ、その時間は暇な時間ではありませんでした。
老後に備えた何かを探してみる
どうしても二人の興味が見つからなければ、子なし夫婦の老後に備えた「何か」に取り組んでみるのもいいのではないでしょうか。残念ながら、私たち子なし夫婦は、実の子どもだけでなく、実の孫やひ孫との時を過ごすことは叶いません。子どものいる友人たち夫婦は、かつて「我が子の話」を語っていたように、老後になれば「孫の話」を語り始めることでしょう。そんな老後に、子どもがいなくても、孫がいなくても楽しそうに暮らす夫婦であり続けたいものです。そのための備えとして、今からできることを見つけて取り組んでおくことが賢明なのかもしれません。
まとめ
子なし夫婦の暇になる要因を探っていく中で、子なし夫婦の「自由になる時間」がいかに貴重な存在かということを改めて感じることができました。子どもがいる夫婦に比べて、育児時間がなく、物事を効率的に、計画的に進められるという子なし夫婦が持ち得る暇の要因こそが、子なし夫婦自身の将来を照らす「何か」を産み出す可能性が秘められているようにも考えられます。ただ一方で「暇な時間自体は悪くはない」とも思っています。何か具体的に、主体的に取り組むことも充実した人生を過ごすという点で大事なことかもしれませんが、時間を持て余すような暇な時間というのは何かしら将来へつながる時間という気もしています。たとえば大学時代の暇な時間があったからこそ、仕事に全力で取り組めたという経験談を耳にすることもあります。そのように考えれば、何事もネガティブに捉えないことが「楽しそうに暮らす夫婦であり続ける」ためのコツのひとつなのかもしれませんね。
参考文献
厚生労働白書H26年度「図表2-3-2平均睡眠時間の推移(15歳以上)」
少子化社会対策白書R1「第1-1-28図 6歳未満の子供を持つ夫婦の家事・育児関連時間」
「子なし夫婦のメリットとデメリットを整理して論理的に考えてみよう!」
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志