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ぴよぴよ

自分の財産相続は子どもがいてもいなくても必要でしょ?


みかんみかん

子どもがいない夫婦だからこそ、しっかりとやっておいた方が良さそうだよ

このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。

「途次大志の備忘録」の執筆者で20年以上の子なし夫婦の途次大志(toji-taishi)です。

親というのは、最後の最後まで色々なことを子どもに教えてくれるものですね。
先日、父が他界し、葬儀や納骨、そして相続手続きを初めて行いました。

実際に体験してみて、子なし夫婦だからこそ、しっかりと我が身の財産相続の準備はしておいた方が良いなと感じました。

子なし夫婦だからこその相続のポイント

財産項目はシンプルに!

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子なし夫婦だからこそ相続まで考えておきたい

自分が所有する財産の相続は、多くても、少なくても、子どもがいても、いなくても、残された人が何かしらの手続きを行わなければなりません。

子どもがいたら、相続のことも大変な思いをして、不平を言いながらでもやってくれるでしょうが、子なし夫婦は残された兄弟や姪や甥に託すことになるかもしれません。

可愛い姪や甥に迷惑は掛けたくないものです。

自分の子どもがいないからね

自分に子どもがいたからといって、しっかりと子どもたちが相続手続きをしてくれるというものでもないでしょう。ただ、それでも、子どもがいると、相続だけでなく、もうこの世で何もすることができない自分に代わって、何かしらをやってくれる存在が残っていることは心強いものなのでしょう。

人が亡くなるということは、やはり大変なことで、相続だけでなく、葬儀やお墓のこと、医療保険や年金など公的な手続きも多く、その都度、必要な書類や証明書を揃えるだけでも「大きな仕事」です。

父が亡くなり、同じく老齢の母にとって、そうした大きな仕事をできるような心持ちでないことを感じた私たち兄弟は、母の代わりに相続手続きなどを行いましたが、残された母とは遠距離で暮らしていることもあり、細かい手続きをする上でさらに大変に感じたのかもしれません。

姪や甥に迷惑を掛けたくない

KNF36相続対策の有無

一般社団法人信託協会が行った「相続・贈与・投資に関する意識調査」で、8割以上の人が相続対策を「していない」と答えたそうです。

やがて必ず訪れると知りながらも、なかなか日常の中で相続の準備をしておくというのは難しいものですよね。

実際に父の相続を経験して感じたことは、手続きひとつにしても役所での待ち時間があり、役所によっては事前に予約をしないと受付さえしてもらえず、その予約も2週間先まで「空き」がないということもありました。

自分の子どもであれば、そうした苦労を掛けるもやむを得ない気もしますが、可愛い姪や甥に迷惑は掛けたくないものです。

子なし夫婦だからこそ、相続のこともしっかりと準備しておきたいものです。

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財産項目をシンプルに!

残された人に少しでも負担を掛けないためにも、自分が所有する財産の相続において注意しておかなければならないのは「財産項目をシンプルにしておく!」ということです。

父の相続手続きを体験したことで、改めて実感しました。

まず、借金や住宅ローンなどのマイナスの財産は無くしておきたいものです。

次に、プラスとなる財産でも、なるべくなら預貯金などの「現金」と実際に住んでいる「不動産」だけにしておくと良いでしょう。

セカンドハウスの別荘などは、法務局での登記変更などの煩雑な手続きを考えると、残された人にとっては、正直、処分しておいて欲しい存在の筆頭格かもしれません。

株などの「有価証券」や「貴金属」、「骨董品」も、現金化しておいた方が、残された人にとっては、手続きという点で非常に助かります。

人が亡くなった後に行わなければならないことは、相続だけではなく、日常を抱えながら多種多様な手続きが必要になるため、少しでも「財産項目を減らしておく」ことが残された人への負担を考えると大事なことのように感じています。

可能な限り、預貯金などの「現金」と必要最低限の「不動産」に財産項目を絞っておくと良いでしょう。

さらに言えば、預貯金の銀行口座も可能な限り絞っておく方が、残された人への負担を減らすことができます。

休眠口座や利用していないクレジットカードは、自分自身で解約手続きを済ませておきたいものです。

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相続手続きで子なし夫婦が感じたこと

子どもがいない子なし夫婦だからこそ、残された人に少しでも面倒を掛けないためにも、元気なうちに済ませておかないといけないことを父の最後の教えとして学ばせてもらった気がします。

書類作成も大変

相続手続きのひとつに「不動産」の相続があります。

両親が暮らしてきた実家の名義を、父から残された母に登記変更をするために法務局に通う日々が続きました。

「所有権移転登記申請書」「相続関係説明図」「遺産分割協議書」などの書類を作成しましたが、不動産の登記上の住所も、普段、郵便で利用している住所と異なるなど、たくさんの慣れないことに直面します。

地域の法務局で書類の作成の仕方を相談できるのですが、予約制で、その予約も空きが少なく、一番、困ったのは、相談時間が30分と区切られており、相談が途中にも関わらず、30分が来た時点で追い返され「改めて予約を取って相談」しなければならない点です。

不慣れな書類作成で、ある程度、準備をしていっても30分で完全な書類作成とはいかず、仕事や日常を抱えながらのやりとりはやはり大変でした。

戸籍謄本の入手も大変

不動産の登記変更では故人である被相続人の「生まれた時から亡くなるまで」の戸籍謄本が原則必要になります。

戸籍謄本という言葉は聞き慣れていたとしても、歴史的に戸籍法が何度か改定されていることは多くの人があまり知らないことでしょう。

戸籍法が変わるタイミングで、個人の戸籍が新規に再作成されていたようで、そうしたことを踏まえて、しっかりと故人の「生まれた時から亡くなるまで」の連続した戸籍謄本を収集し、法務局に提出しなければなりません。

子どもが生まれる、結婚などで戸籍が更新されていくようですが、その辺りの戸籍謄本の成り立ちのようなものを頭に入れておかないと、戸籍謄本の収集ひとつもなかなか効率的に進めることが難しかったです。

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寂しさを堪えながら大変

銀婚式を迎えるほどに長く夫婦として生きてきた母にとって、父との永遠の別れはつらそうでした。

そんな母が一人で相続だけでなく、葬儀や納骨や公的な手続きなどを進めることはできないと感じていたので、主に私たち兄弟が先導して行いましたが、もし、子なし夫婦だったら残された方は大変だろうなと感じました。

お通夜や葬儀に色々と手間取るのは、故人を失った悲しさを和らげるためだということも言われ、確かにその一面はあるのでしょうが、それはまるで「泣きっ面に蜂」のようで、個人的には母を見ていて、容易に受け入れることができない対処法に感じました。

子なし夫婦の場合、同時に亡くならない限り、どちらかが悲しさを乗り越えて、やるべきことを行わなければならない状況に追い込められます。

可能な限り、残された人に負担とならないように元気なうちにしっかりと対処しておくことが大切だなと感じます。

ましてや、可愛い姪や甥にそのような負担を掛けてしまうのは心苦しいばかりで、それこそ死んでも死にきれない想いになるでしょう。

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まとめ

子なし夫婦で、どちらかが残された場合も含め、元気なうちに、せめて相続に関して「財産項目をシンプルにすること!」はしっかりと済ませておきたいことだと感じています。

とくに法務局を介しての手続きは、書類作成や必要書類の収集に加え、相談をしたくても予約が取りづらく、おまけに30分という限られた時間で追い返されてしまうので、そうしたストレスは姪や甥には掛けたくはないと強く感じました。

もっとも、お金を払えば司法書士等の方に代行して頂けるのですが、実印や認印の捺印作業など、まったくすべてを行わなくて良いというわけでもなく、何かしらの負担は掛けてしまうものです。

父が最後に教えてくれたことを元に、子なし夫婦だからこそ、自分が所有する財産の相続については予め準備をしておこうと感じています。

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参考文献

一般社団法人信託協会「相続・贈与・投資に関する意識調査(2015年)」

一般社団法人信託協会「調査報告」

【子なし夫婦割合が増加】公的なデータをもとに前向きな家族会議を!

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志

Title toji-taishi-no-bibouroku途次大志のプロフィール紹介

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