遠いし仕事もあるし親の介護はできないよ!
そう諦めちゃって後悔しないのかな
このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。
「途次大志の備忘録」の執筆者の途次大志(toji-taishi)です。
いつかは親が高齢になり、介護が必要な時が来るのだろうなと思いながらも親と遠く離れて暮らしていたり、仕事を抱えていたりすると「親の介護なんてできない、無理!」と思ってしまうものでしょう。
私も親が実家のある大阪に住み、自分自身は横浜に住んでいることもあり「一体どこまで介護をできるのだろう?」と思っていました。
そんな漠然とした不安を抱えていた頃に、私の父が緊急入院し、自宅療養することになりました。
患者である親の病状や希望によっても、看護の場所もやり方も異なるとはいえ、親の介護のための準備段階として知っておいた方が良いと感じたことをまとめてみました。
平日に一日だけ有給を取得すれば、大きな出費もなく実現できる「準備」もご紹介しています。
後々になって「親の介護でああしてやれば良かったな」と後悔しないためにも、できることから行動してみませんか。
- 親の住む役所で情報収集
- 自分の住む役所で情報収集
- インターネットで情報収集
親の介護なんてできない!と諦める前に
親の面倒をみるのは子として当然と思いながら「いったいどうやって進めていけば良いのだろう?」「どういう準備をしておけば良いのだろう?」と日常の忙しさの中で頭のどこかで感じているのではないでしょうか。
私もそうでした。
何事も準備の「始め方さえ思いつかない」のは、考えていくための情報が不足しているからなのだろうということは理解できます。
それでは、介護に関する情報をどうすれば効率よく得られるのでしょう。
親の住む役所で情報収集
介護保険制度と介護保険法
介護には「介護保険制度」が関係していそうなことは、親の介護を体験していなくても想像はつくでしょう。
介護保険制度がスタートしたのは2000年で制度としても比較的新しく、制度を支える「介護保険法」は利用者のニーズに合ったサービスを選べることを目的の一つにされているようです。
最近では利用者が住む場所に応じたサービスが受けられるように「地域性」を鑑みた法改定が進められています。
親が住む役所へ
親の介護の準備を始めるのであれば、自分の親が住む地域の役所に訪れるのが一番効率の良い方法です。
理由は、先程、ご紹介した通り介護保険制度で利用できるサービスには「地域性」があるためです。
役所とは、たとえば私の実家の大阪市の場合であれば「区役所」でした。
私も幼い頃に親に連れられて行った以来で、何十年ぶりかで行ってみると懐かしい気分になり、どこかホッとしました。
役所に行って「介護のことで」と受付の人に相談すれば「保健福祉課」などの窓口を紹介してくれるでしょう。
最近の役所のスタッフは民間企業並みに対応が丁寧な人も多く、昭和の頃の「役所仕事」と揶揄されていた頃が懐かしくなるほどです。
「ハートページ」を入手
既に親に介護が必要な状態であれば、役所の人に具体的に相談し、親が望む介護の方法を探していくこともできます。
まだ親が日常生活を大きな問題なく過ごせていて、準備段階であれば役所に行けば無料で入手できる「ハートページ」という冊子を持ち帰ることをオススメします。
「ハートページ」は全ての地域で発行されているわけではないですが、非常に心強い冊子です。
私も大阪の区役所で「ハートページ」に初めて出会い、介護保険制度の概要から介護認定の方法、さらに大阪市で受けることができる具体的な介護サービスを知ることができました。
自分の住む役所で情報収集
親と遠く離れて暮らしている場合で、なおかつ親の介護に切羽詰まっていない状況であれば、あなたが暮らす地域の役所を訪れると良いでしょう。
もし、あなたの地域の役所に「ハートページ」が置いてあれば、是非、入手しておきましょう。
私も現在暮らしている地域の区役所を訪れて「ハートページ」を入手しましたが、地域で利用できる具体的な介護サービスや施設名は当然ながら異なるものの、介護保険の対象となる条件や介護サービスを利用する手順などは共通しているので親の介護の準備段階としては参考になるでしょう。
ただし役所なので、平日勤務の方の場合は有給休暇を取得する必要はありますが、それでも親に納得のいく介護サービスを受けさせ、自分自身も後悔しないためにも、是非、手元に置いておきたい一冊です。
インターネットで情報収集
仕事が忙しすぎて平日に休みを取れない人や残念ながら該当地域の「ハートページ」がそもそも発行されていない場合は、インターネットという方法もあります。
本文下記の「参考文献」に「ハートページナビ」のリンクを貼っておきましたが、自宅のパソコンから冊子「ハートページ」と同様の情報を得ることができます。
「ハートページナビ」内では地域も選択できますので、遠く離れた親の地域の具体的なサービス内容や施設の情報を閲覧できます。
まとめ
親と遠方で暮らしていたり、仕事を抱えていたりすると、周りの人も「親の介護ができなくても仕方ないよ」と同情してくれるでしょう。
ただ「本当にそれで済ませてしまって良いものか?」「将来、自分は後悔しないだろうか?」と自分の中では安易にやり過ごしてしまうことのできない思いもあるのではないでしょうか。
私も親の介護について「具体的にどうすれば良いのだろう?」と長らく頭の片隅で考えていた時期がありましたが、父の緊急入院の前に介護に関する情報を入手する手段を知っていれば、もう少し自分の中で余裕を持って対処できたのではないかなと感じています。
介護に関する情報収集の手段を得たら、次は親が介護や老後の過ごし方についてどのように考えているかをしっかりと確認しておくと良いでしょう。
参考文献
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志