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子どものいない夫婦との出会いが増えてない?


みかんみかん

そうだね、公式データを見てみようか

このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。「途次大志の備忘録」の執筆者の途次大志(toji-taishi)です。

最近、子どものいない夫婦と出会うことが多くなってきたように感じませんか。子どものいない夫婦は増えてきているのでしょうか?そもそも日本の夫婦のうち、子どもを持たない夫婦はどれくらいの割合なのでしょう。

公式のデータとして、文末の参考文献で紹介している国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」を紐解けば、答えに辿り着けそうです。ただ、2021年版のこの調査結果は180ページを超え、正直、図表を理解しながら読み解いていくのは面倒な作業です。そこで、第16回出生動向基本調査(2021年)から、子なし夫婦の割合に関連する内容を抽出して整理してみました。

ちなみに前回(第15回)の同調査の結果をもとにした内容は下記の記事でまとめております。

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子なし夫婦の割合と推移

‎KNF51.‎001

子なし夫婦の割合と推移

・2021年:7.7 %
・2005年〜2015年:6 %前後
・1977年〜2002年:3 %前後

ずばり、2021年の調査によると、子どものいない夫婦の割合は「7.7%」です。この数字、多いと感じますか?少ないと感じますか?100組の夫婦と出会ったとしたら、そのうち7組か8組が「子なし夫婦」ということですよね。10組のうち1組いるか?いないか?それくらいの割合のような感じもするし、個人的には、もう少し多いような感じもします。

割合はともかくとして、「子なし夫婦が増えてきているな」という印象は、公式なデータともよく合致しそうです。1977年から2002年までの子なし夫婦の割合は3%程度でしたが、2005年は5%を超え、その後2010年、2015年と6%台、2021年は7%を超え、確実に子なし夫婦の割合が増えてきていることがわかります。

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子なし夫婦を理想とする夫婦の割合と推移

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子なし夫婦を理想とする夫婦の割合と推移

・2021年:4.3 %
・2005年〜2015年:3 %前後
・1982年〜2002年:1.5 %前後

180ページを超える国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」を紐解けば、子なし夫婦の割合が増えていることがデータでも示されました。さらに同調査によると「子なし夫婦を理想とする夫婦」も増加傾向にあることも示されています。結婚をしても子どもを持たないことを理想とする夫婦が、2002年には1.6%でしたが、年々、この傾向は高まり2021年には4.3%まで増加しています。先程の子なし夫婦の割合の推移と見比べてみると、子なし夫婦を理想とする夫婦もよく似たカーブで増えてきているように見えます。

価値観の多様化が進み、様々な「夫婦のカタチ」を求める人も増えてきたということでしょうか。私たち夫婦は、結婚20年以上の子なし夫婦です。新婚の頃は「いつか子どもができるのだろう」と漠然と考えて過ごしていました。でも、待てど暮らせど、コウノトリは現れず。その後、不妊治療に取り組みましたが、若い夫婦には経済的にも負担であり、さらに不妊治療による過剰な妻への肉体的な負担を経験して、子どもは自然に任せることにしました。そうして、結局、アラフィフを迎えて、子なし夫婦というカタチで過ごしています。

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夫婦が理想とする子どもの数と現実

子なし夫婦ばかり焦点を当てましたが、結婚して夫婦となって、子どもを持たないことを理想とする夫婦ばかりなのでしょうか。どうやら、そうではないようです。

夫婦が理想とする子どもの数

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夫婦が理想とする子どもの数

・2人:53.3 %
・3人以上:33.8 %
・1人:5.2 %

同調査によると、半数以上の夫婦にとって理想とする子どもの数は「2人」であり、続いて多いのが「3人以上」です。先の「子なし夫婦を理想とする夫婦の割合」の結果に対応する通り、結婚して「1人以上」の子どもを望む夫婦は9割以上であることが示されています。

多様化が進む世の中で、子どもがいない夫婦というカタチも求める人が増加する一方で、結婚をしたら子どもを授かりたいと考える夫婦もまだまだ多数を占めているということが示されました。

子どもの数の理想と現実

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理想とする子どもの数が「欲しいけどできない」夫婦の割合と推移

・2021年:23.9 %
・2010年:19.3 %
・2002年:15.7 %

夫婦が理想とする子どもの数が「2人」が過半数を占め、次いで「3人以上」であることが示されたところで、さて、その理想をみんながみんな叶えられているのでしょうか。2021年の同調査で、理想とする子どもの数に対して「欲しいけどできない」と回答した夫婦は23.9%。夫婦4組のうち1組程度が理想の子ども数に達していないということになります。

2人目の子どもができない、いやいや3人目以上ができない、と夫婦によっていろいろと思いがあるでしょう。私たち夫婦のように、一人の子どもにも出会えなかった夫婦もあるでしょう。様々なカタチの夫婦があって当然なのでしょう。だからこそ理想は理想として、現実を受け入れて、この先の夫婦の人生を少しでも豊かに過ごしていきたいものですね。

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参考文献

国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志

Title toji-taishi-no-bibouroku途次大志のプロフィール紹介

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