初めて長距離バスに乗るのはちょっと不安だよね
腰痛持ちのアラフィフでも快適な「横浜グラン昼特急大阪」のバス旅になったよ
こんな人にオススメ
- 横浜と大阪間をなるべく安く移動したい人
- 初めて長距離バスを検討する人
- 長距離バスの旅に興味のある人
このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。
「途次大志の備忘録」の執筆者で長距離バス移動が不安だった途次大志(toji-taishi)です。
年に何回かはぎっくり腰に苦しめられているアラフィフですが、今回、利用した西日本ジェイアールバスの「横浜グラン昼特急大阪」なら少なくとも私は大丈夫でした。
- 往復利用でも平気
- 新幹線との価格や設備の比較
- 飲み物持参は必須
横浜グラン昼特急大阪のメリットとデメリット
心配でしたが
横浜と大阪の移動はバスが安い!
でも、さすがに横浜大阪のバス往復はしんどいのかな?と心配のアラフィフです。
若者ならともかく安易にアラフィフが挑戦するのも勇気がいるものです。
片道約9時間ずっとバスに乗っていられるのか?
腰痛の心配もありますし、最近はエコノミー症候群ってのも心配です。
ましてや往復となると、往路は新鮮さもあって楽しめたとしても、復路は地獄の約9時間になるのではないかとビビってしまいます。
渋滞にでも巻き込まれたら地獄の時間が延長されるだろうし。
魅力的な安さの一方でそんな不安を抱えてらっしゃるアラフィフのみなさん、ご安心ください!
私はぜんぜん平気でした!
新幹線との比較
横浜と大阪の移動はもっぱら新幹線でした。
新幹線の場合は横浜駅から新横浜駅、大阪駅から新大阪駅までJR在来線または地下鉄で行かなくてはなりません。
少し面倒ですが、高速バスの約9時間の移動を考えれば大きな問題ではないように感じます。
新幹線なら運行本数も多く、急なスケジュール変更にも対応できます。
とは言え、価格を考えると高速バスに圧倒的な魅力があります。
その一方で懸念要素は約9時間という長時間の移動と拘束時間です。
ただ、この長時間の移動の間、新幹線のグリーン車と同等、いやそれ以上の快適さであれば単なる移動が旅のひとつの楽しみに変化し観光気分も加わって有意義な時間になると思いませんか?
そして移動で浮いたお金を地元の名物を食べることに回すことができるとしたら願ったり叶ったりでしょう。
高速バスのイメージ
最近、高速バスの質が上がっているということはよく耳にします。
ただ、アラフィフ以上の人ならご理解いただけると思いますが、若い頃の高速バスって大変だった記憶がないでしょうか。
スキー場へ行く高速バスでバスの空調が不安定で寒かったり、暑かったり。
車内にトイレがなくて渋滞で冷や汗をかいたり。
隣の座席の見知らぬ人との距離が妙に近かったり。
個人的な意見ですが、なにかと大変だった記憶があります。
今回、横浜グラン昼特急大阪に往復乗車してみて、そんな過去の記憶は一切消え去ることができました。
約9時間の移動という不安さえ取り除き実際に乗車してみれば、価格面も設備などの品質面も優れていることがおわかりになるでしょう。
一番の問題は、日中の約9時間を移動に当てるスケジュールをいかに産み出すかという点だけです。
設備が充実
横浜グラン昼特急大阪と東海道新幹線の設備を比べてみました。
3列独立シート
横浜グラン昼特急大阪は3列独立シートです。
東海道新幹線の普通車は5列シート、グリーン車でも4列シートを考えると、横浜グラン昼特急の3列シートはそれだけで優雅な気分になります。
シート幅がゆったりとしている上に3列が独立しているのも長時間の移動においてはありがたい点です。
東海道新幹線の普通車の5列シートは3人掛けシートと通路をはさんで2列掛けシートという座席構成です。
なおかつシートの前後のスペースは広くないため、人が座るとその人の前を横切るのは難しくなります。
そのため3人掛けシートの窓側からトイレに行くためには真ん中座席の人と通路側座席の人に協力をしてもらわないと通路に出ることができません。
真ん中と通路側の人が眠っていたり、お弁当を食べていらっしゃると、ついつい声を掛けるのが申し訳なく感じトイレに行くタイミングを見計らう必要があります。
東海道線新幹線のグリーン車であればシートの前後のスペースに余裕があり普通車ほど気を使う必要はありませんが、毎回毎回グリーン車に乗るというのは経済的ではありません。
リクライニング
シートのリクライニングは東海道線新幹線もすべてのシートで可能です。
横浜グラン昼特急大阪のシートには背枕と足置きが付いています。
東海道新幹線ならグリーン車にしかない設備が横浜グラン昼特急のすべてのシートに付いています。
靴を脱いで足置きを利用し、背枕の高さを調節すればリクライニングした際のリラックス度合いが断然高まります。
リクライニングシートを最大角度まで傾けると、視線が上になり空を眺めながらのバス旅が楽しめます。
個別カーテン
夜行バスのように眠ることが中心ではなく、明るい日中に走る横浜グラン昼特急大阪なので実際に乗車する前はガラス窓のカーテンはともかく「シートの個別カーテンは不要なのでは?」と思っていました。
約9時間を過ごしてみてカーテンの存在は非常に大事なことがわかりました。
このたった1枚のカーテンのお蔭でプライベート空間になるので心理的にくつろげます。
乗客同士の視線を遮る個別カーテンは東海道線新幹線のグリーン車にもない設備です。
もしかしたら東海道新幹線のグリーン車にも採用されるんじゃないかな?と思うほど重要な設備のように感じました。
トイレ
最近は若年層にも頻尿が増えてきているというニュースを聞いたことがあります。
我々、アラフィフにとっては長距離の移動にはトイレがないと心配です。
今回の往復では休憩のサービスエリアでトイレを済ませたので、結果的には走行中にバスの中の車内トイレは使用しませんでしたが、もしもの時のために絶対にトイレ付きのバスが安心です。
その日の体調って結局その時にならないとわからないものです。
寒い冬の日は「さっきもトイレに行ったのに?」と思いながら1時間も経たずに行きたくなることもあります。
やはり車内にトイレがあるのは安心です。
東海道新幹線にはトイレがあるので、もしバスにトイレがないと私の場合は長距離バスは利用しようとは思いません。
ちなみにバス内のトイレはあまり換気が良くないのか、きっと大きい方(大便)をされたのか、そのニオイがバスの中に一瞬の間だけ漂っていました。
長時間、ニオイがバス内に滞るわけではないですし、生理現象ですので大きな問題ではないですが、ニオイが恥ずかしいと感じられる方は大きい方を出した後は早めに流すなどの工夫をされると良いかもしれません。
スマホ用の電源
電源のコンセントは今や非常に重要な存在となりました。
移動中の快適さだけではなく、地震など災害が起きた際に身動きができなくなった場合の非常用設備としてもスマホ用の電源は不可欠な存在です。
横浜グラン昼特急大阪には各シートに1つ電源コンセントが設置されているのでスマホ充電が安心です。
東海道新幹線N700A車両のグリーン車では各シートにで電源コンセントが用意されていますが、普通車では窓側シートと車両の両端だけに限られています。
バス旅ならでは
3回の休憩
横浜駅から大阪駅の間に3ヶ所のサービスエリアまたはパーキングエリアの休憩所に立ち寄ります。
東海道新幹線のぞみ号の場合、新横浜駅から新大阪駅の間の名古屋駅、京都駅に停車はしますが、乗客が車外に出て自由に散歩できるほど長く停車しません。
この3回の休憩所の存在は長時間の移動においては心待ちの時間です。
休憩所での休憩時間は10分から20分程度なのでレストランでゆったりと食事をするというのは難しいものの、地元の名物やお土産物を眺め、自然の空気を胸いっぱいに吸うことができストレッチなどして過ごすと良い気分転換になります。
車窓を楽しめる
もちろん東海道新幹線の移動でも車窓は十分楽しめ、いかに新幹線という乗り物が速く走ることができるのかを実感できます。
横浜グラン昼特急大阪の場合、東名高速道路上の山あいを中心としたルートを走行するので東海道新幹線とは少し違った景色が楽しめます。
普段、東海道新幹線で移動している人にとっては山あいの景色はきっと新鮮に感じられることでしょう。
高速バスの高い位置からの目線の眺めは乗用車ではなかなか味わえない景色です。
自分で運転しているわけではないのでずっと景色を眺め続けることができます。
じっくり本が読める
もちろん東海道新幹線でもじっくり本が読めますが、横浜グラン昼特急大阪では約9時間の長旅です。
ある意味、時間はたっぷりあります。
なかなかこんなにまとまった時間を持つことが難しく、与えられたひとつのシートで8時間半を過ごさなければならないという状況は考えようによっては貴重な時間です。
本を読むのにも疲れたなら、そのまま眠るのも良し、車窓を楽しむのも良し、まさに贅沢な時間です。
乗車記:乗ってみた
飲み物は持ち込み必須
横浜グラン昼特急大阪だけでなくその他の高速バスや夜行バスにも言えることかもしれませんが、飲み物は最低限の持ち込み必須アイテムです。
東海道新幹線であれば車内販売も来てくれますが、横浜グラン昼特急大阪には車内販売も自販機もありません。
サービスエリアでの休憩は約2時間の間隔なので、もし持ち込んでいない場合は次の休憩所まで喉の渇きと戦うことになります。
脱水症状対策と快適なバス旅のためにも飲み物は出発時から準備しておくことを強くオススメします。
せっかくの長時間のバス旅だし車窓を眺めながらアルコールを楽しみたい方は出発時に準備しておかないと、途中のサービスエリアではアルコールは一切販売されていないので注意が必要です。
飲酒運転を減少させるためにサービスエリアなどではアルコールを販売していない事実をこのバス旅で初めて知りました・・・。
立ち寄った休憩所で地元の日本酒や地ビールをお土産に買って帰ろうかという計画は断念せざるを得ませんでした。
カップホルダーも各シートに備え付けられているので便利です。
さらっと「カップホルダーは便利だ」と書きましたが、小さなことですが実は快適さを支える上でけっこう大事なことのように思います。
昼食持ち込みが安全
往復で乗車してみて、往路、復路ともにサービスエリアでの休憩時間は10分から20分です。
休憩所へ立ち寄った後のバスの出発時は乗務員さんが点呼を取らないため、もしレストランが混雑していてバスの発車時刻に間に合わない事態に陥れば、食べている最中の食事をあきらめるか、さもなくばサービスエリアに取り残されてしまうことになります。
サービスエリアで地元の料理をゆっくりと楽しみたいという気持ちもありますが、せっかくのレストランの食事としてはゆったり楽しめそうにありません。
どうしても各地のサービスエリアの名物を楽しみたいのなら、持ち帰りのできる軽食をバスの中で食べるというのが良いでしょう。
ただしあまり匂いの強いものだと周りの乗客に迷惑が掛かるので注意したいものです。
食事に関しての安全策としては、渋滞の影響などでサービスエリアの到着時刻も大幅に遅れることもあるでしょうし、到着したサービスエリアでお目当ての名物が売り切れているということなどを考えると、食事もなるべく持ち込んだ方が安全なのでしょう。
北側の窓側シート
横浜グラン昼特急大阪の予約時にシート位置も選択できます。
個人の好みはもちろんあるでしょうが、南側の窓側シートの場合、快晴の日は直射日光がバンバン入ります。
窓にカーテンはありますが、シート位置によっては前後の二人で一つのカーテンを使用するため他のお客さんへの声掛けなどが必要です。
その点、北側の窓側シートだと直射日光をあまり気にせず車窓を楽しめるでしょう。
夜行バスと違い日中を走る横浜グラン昼特急大阪ならではということかもしれません。
ちなみに大阪へ向かう横浜グラン昼特急大阪「1号」だと進行方向の左側が南側になることが多く、横浜へ向かう「2号」だと進行方向の右側が南側になることが多くなるでしょうね。
もし夫婦揃って、またはカップルなど二人組で座席位置を決めるなら選び方のヒントを下記の関連記事にまとめました。
座席位置を決めるのにきっと役立つと思います。
まとめ
バス旅の魅力を伝えるべく東海道新幹線と比べながらご紹介しましたが、もともとは鉄道好きです。
旅といえば鉄道を中心に考えてきた私ですが、この横浜グラン昼特急大阪を機にバス旅の魅力と、何より長時間シートに座り続けることへの不安や心配がなくなりました。
腰痛や頻尿などの懸念をお持ちのアラフィフ世代の方々にとって、長時間のバス旅への不安が少しでも軽減されたのであれば幸いです。
バス会社さんへお願い
バス会社さんへお願いがあります。
横浜駅出発の長距離バスをもっと増やしてください!
個人的には景色を楽しめることもあるので昼に走る長距離バスが希望です。
もちろん車内設備としては最低限、車内トイレを付けて下さい。
私の場合、車内トイレがないと長時間の移動は心配で楽しめません。
東京駅や新宿駅出発のバスに比べて横浜駅出発の長距離バスは少ないです。
今回、バス旅の魅力を知り、ぜひ長距離バスを利用したいと思っています。
参考文献
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志