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ぴよぴよ

宇宙ビジネスの本を読みたいな


みかんみかん

知りたいことによって選ぶ本も変わるよね

このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。

「途次大志の備忘録」の執筆者の途次大志(toji-taishi)です。

国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」を目視で観測できるなんて、なんともロマンティックな時代なんでしょう。未来のために高度400kmの上空で誰かがお仕事をしてくれているんですね。

夜空を直線的に進む「きぼう」の光を見ながら、もう少し宇宙について「知りたい!」と感じました。

そこで宇宙ビジネスに関する5冊の書籍を入手し、私なりにコンテンツ分けするとともに、日本の宇宙関連予算について調べてみました。

5冊の宇宙ビジネス関連本
  • 宇宙ビジネス入門
  • 宇宙ビジネス第三の波
  • 宇宙ビジネスの衝撃
  • 最新宇宙ビジネスの動向とカラクリがよ〜くわかる本
  • 宇宙の地政学 上・下
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5冊の宇宙ビジネス関連本

ZKK1宇宙ビジネス関連本のコンテンツ
宇宙ビジネス関連の本を5冊入手し、私なりに各書籍のコンテンツを分類してみました。

私なりのコンテンツ分類
  1. 基礎知識:宇宙や宇宙ビジネスの基礎的な内容
  2. 開発歴史:人類による宇宙の開発の歴史的な内容
  3. 起業家:民間または団体の起業家たちの活動内容
  4. 各国動向:国または地域の活動内容
  5. 将来展望:将来の宇宙開発や宇宙ビジネスの予測

初版の発行年月が2018年に多いことにお気づきになるかもしれません。
この5冊を読んで「なぜ?2018年?」の問いに答えるとすれば、3つの背景と理由があるのでは?と考察しています。

宇宙ビジネス関連本の出版年が2018年に多い背景と理由
  • 2000年以降のNASAなど世界的な民間調達の促進
  • 2010年以降の著名な起業家たちによる実績の報道
  • 2018年11月の日本における宇宙活動法の全面施行

コンテンツの分類や考察はあくまで主観的なものですが、いずれにせよ、これら5冊の宇宙ビジネスに関する本のお蔭で宇宙や宇宙開発を身近に感じるようになれました。

この5冊の本に感謝を込めて、ご紹介させていただきます。

宇宙ビジネス入門

私なりのコンテンツ分類

書籍「宇宙ビジネス」
石田真康著(日経BP社)

    1. 基礎知識:○
    2. 開発歴史: △
    3. 起業家: ◎
    4. 各国動向: ○
    5. 将来展望: ○

入手した5冊のうちで最初に読み始めた本で、正直、この一冊に私の宇宙ビジネスに関する知識が引っ張られている可能性はありますが、書籍の題名の通り、宇宙ビジネスについて幅広く理解できる書籍です。

私のような宇宙に関しての基礎知識があまりにも不足していた者にとっては、書籍の目次の前に記載されていた「宇宙ビジネスの主な市場セグメント」の図解が読み進めるために非常に参考になりました。

イーロン・マスク氏やジェフ・ベゾス氏の活動についても、「宇宙起業家たちのビジョン」の章の中で項で分けて説明されており、民間または団体の起業家たちの各活動が整理されて理解を助けてくれました。

宇宙ビジネス第三の波

私なりのコンテンツ分類

書籍「宇宙ビジネス第三の波」
齊田興哉著(日刊工業新聞社)

  1. 基礎知識:△
  2. 開発歴史: ○
  3. 起業家: ○
  4. 各国動向: ◎
  5. 将来展望: ○

元JAXAが書かれた著書のため宇宙技術や開発の視点から宇宙ビジネスを各国の動向も含めた広い視野での知識を与えてくれます。

宇宙ビジネスのサービスだけでなく、インフラやロケットなどのアクセスに携わる日本を含めた世界の企業や団体を、実際の企業名や団体名で紹介されているため、より具体的な宇宙ビジネスの現状をイメージしやすくしてくれています。

後に紹介する他の書籍「最新宇宙ビジネスの動向とカラクリがよ〜くわかる本」の「中国の宇宙ビジネスの動き」の章でも、この書籍「宇宙ビジネス第三の波」を参考文献として扱われています。

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宇宙ビジネスの衝撃

私なりのコンテンツ分類

書籍「宇宙ビジネスの衝撃」
大貫美鈴著(ダイヤモンド社)

  1. 基礎知識:▼
  2. 開発歴史: △
  3. 起業家: ◎
  4. 各国動向: ○
  5. 将来展望: ◎

ある程度の宇宙や宇宙開発の基礎的知識があり、ビジネスや世間の話題として宇宙ビジネスの情報を収集したい場合に適した本と言えるのではないでしょうか。

イーロン・マスク氏のスペースX社の「ファルコン9」やジョフ・ベゾス氏のブルー・オリジン社の「ニュー・シェパード」の写真も掲載されており、宇宙ビジネスに関わる起業家たちの活動の情報をイメージしやすい形で与えてくれます。

活躍する企業たちの実績の先にある未来の具体的な姿を提示してくれているので、読み進めるほどにワクワクしてきます。

最新宇宙ビジネスの動向とカラクリがよ〜くわかる本

私なりのコンテンツ分類

書籍「最新宇宙ビジネスの動向とカラクリがよ〜くわかる本」
齊田興哉著(秀和システム社)

  1. 基礎知識:◎
  2. 開発歴史: ○
  3. 起業家: ○
  4. 各国動向: ○
  5. 将来展望: △

この書籍の著者は先にご紹介した書籍「宇宙ビジネス第三の波」と同じ人物で、私のように最新の宇宙ビジネスを理解する前に、ある程度の宇宙や宇宙開発についての基礎知識を理解しておきたい人にとっては非常にありがたい書籍です。

人工衛星が「リモートセンシング衛星」「通信衛星」「測位衛星」「惑星探査機」の4つに分類して考えることができるということや、ロケットの役割や飛行機との違いなど、基礎的なことを理解、または頭の中で整理できていると最新の宇宙ビジネスの情報をさらに楽しめるように感じます。

新しい分野の知識を理解する時に、基礎知識をどの程度で抑えるかというのは私個人としてはいつも悩むところです。基礎知識も、突き詰めればさらに深みにはまり、もともと理解したい目的としていた対象にたどり着けず、迷子になってしまうこともありますが、こうした書籍があると、必要な基礎知識ととりあえず横に置いて良い基礎知識を整理することができるので助けられます。

宇宙の地政学 上・下

私なりのコンテンツ分類

書籍「宇宙の地政学 上・下」
ニール・ドグラース・タイソン著(原書房社)

  1. 基礎知識:△
  2. 開発歴史: ◎
  3. 起業家: ▼
  4. 各国動向: ○
  5. 将来展望: ○

上記でご紹介した4冊に比べ、この著書はどちらかというと物語風に描かれているのが大きな違いです。図解や写真もなく、じっくりと宇宙ビジネスのための宇宙開発の知識を与えてくれる本です。

私のようにあまりに宇宙や宇宙開発についての知識が持ち合わせていない者にとっては、事前に他の4冊を読んでから、この一冊に読み進める方が効率的だったように思います。

たとえば、司馬遼太郎氏の「竜馬がいく」の小説を読んで日本史に関心が湧いたという人が多いように、教科書的な内容とは別の形でじっくりと知識を積み重ねながら宇宙ビジネスの理解を進めるには適している一冊でしょう。

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まとめ

ZKK1宇宙関係予算
宇宙ビジネスのことを書籍で少し理解すると、改めて「ローマは一日にして成らず」「千里の道も一歩から」ということわざを思い出す一方で、未来のために挑戦し続けている宇宙に関わる人達の偉大さを改めて知ることができます。

私のような者は、こうした新しいことに触れるたびに、またたくさんの「知らないこと」に出会います。そうやって、まるで公園の砂場でトンネル掘りをしていた頃のように、自らの手で掘り進めていくこと自体がたまらなく面白いことです。

ご紹介した多くの本に書かれていますが、日本の宇宙産業規模は年間3,000億規模で推移しているようです。

日本政府の宇宙関係予算の各府省庁での配分を調べてみると、文部科学省が突出して多く、内閣官房、防衛省、内閣府と続いています。

日本の宇宙関係予算
  • 文部科学省:2,020億円
  • 内閣官房:805億円
  • 防衛省:315億円
  • 内閣府:275億円
  • 国土交通省:89億円
  • 総務省:78億円
  • 環境省:32億円
  • 経済産業省:34億円
  • 警察庁:10億円
  • 外務省:3億円
  • 農林水産省:3億円

参考:内閣府宇宙開発戦略推進事務局「令和2年度概算要求における宇宙関係予算について」

新しい分野のことを知ると、また自分の知らない事に出くわし、また知ると、また出くわす。この無限ループの楽しみを多くの書籍が手助けしてくれているようでありがたく感じます。

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参考文献

宇宙ビジネス入門 NewSpace革命の全貌

宇宙ビジネス第三の波-NewSpaceを読み解く- (B&Tブックス)

宇宙ビジネスの衝撃――21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ

図解入門業界研究 最新宇宙ビジネスの動向とカラクリがよ~くわかる本

宇宙の地政学:科学者・軍事・武器ビジネス 上

内閣府宇宙開発戦略推進事務局「令和2年度概算要求における宇宙関連予算について」

内閣府「宇宙関係予算について」

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志

Title toji-taishi-no-bibouroku途次大志のプロフィール紹介

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