夫は子作りについて消極的だよね
それぞれの本音をデータから推測すれば互いをもう少し理解し合えるのかも
こんな人にオススメ
- 子どもがいない夫婦の人
- 夫が子作りに積極的でないと嘆く人
- 夫に積極的になって欲しい人
このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。
「途次大志の備忘録」の執筆者の途次大志(toji-taishi)です。
子どものこと、将来のことを夫婦でしっかりと話し合える夫婦って素敵ですよね。
私の周りの夫婦も夫より妻の方が赤ちゃんや子どもについて真剣に考えているように思います。
なぜ夫である男性はもっと積極的に考えてくれないのでしょう。
いろいろなデータを眺めながら妻と夫の本音を探っていきましょう。
妻の本音
こんなブログ記事を執筆していますが、私も子どもを持つということについて、もっと良い夫であるべきだったと振り返っています。
つまるところ結婚して15年以上が経過し子なし夫婦のままの生活です。
うちの妻もきっとこの記事をお読みいただいている方と同じように夫にもっと積極的に考えて欲しいと思っていたことでしょう。
わからないからこそ
縁があって結婚まで至ったのが夫婦です。
結婚後は生活を伴にすることで互いの価値観の理解度が深まっていくものです。
確かに一緒に過ごす時間が増えたことで、知らぬ間に「すべて理解している」という錯覚に陥ってしまうのかもしれません。
冷静に考えてみれば、相手のことをすべて理解することなど不可能であることに簡単に気づくはずです。
なにせ自分自身のことだってすべて理解しているわけではないのですから。
だからこそ常に互いを理解しようという心掛けが必要なのだと思います。
そうすることでこれから起こりうる夫婦のいろいろなことについて二人で積極的に話し合って取り組む事ができるのだろうと思うからです。
不妊への心配
国立社会保障・人口問題研究所が行った調査で妻がどの程度、不妊について関心があるかを示すデータがあります。
各年代ごとの左側(黄色)は妻が不妊についてどれくらい心配しているかを示しています。
20代:心配(45.2%)・受診経験(17.8%)
30代:心配(64.1%)・受診経験(32.8%)
40代:心配(52.5%)・受診経験(29.4%)
30代が一番多く6割以上の妻が不妊ということに心配を抱えていることがわかります。
また心配を抱える妻のうち病院に受診するという「行動」にまで移した妻が約半数いることが示されています。
不妊は当然ながら妻の身体だけが原因ではありません。
データはないもののもし夫に同じ調査を行ったとすれば、おそらく妻よりも低い結果が得られたのだろうと容易に想像できます。
流死産の情報
妻は不妊ということについて心配を抱えるとともに妊娠について関連する情報を夫に比べよく知っているように思います。
流産についての情報などもその一例でしょう。
本当に残念で悲しいことですが、流産の件数は毎年ある一定の割合で発生してしまうようです。
1997年:15.8%
2002年:15.0%
2005年:16.7%
2010年:16.1%
2015年:15.3%
1997年から2015年までのデータだけを見ても約15%の一定の割合を示しています。
妻はこうした情報も夫に比べ我が身の事のように心を苦しめているのでしょう。
夫にもこうした妊娠に関する情報や不妊治療への積極的な意識を持って欲しいと多くの妻は感じているのではないでしょうか。
実際に我が子を身ごもる母体である妻のことを、夫である男性はより理解するように意識的に努める必要があるように感じます。
夫の本音
半数以上の妻が不妊に心配を抱え関心がある中で夫が子作りに積極的でないのだとすれば、夫である男性は結婚を気にどういったことに関心があるのでしょうか。
結婚前の男性
夫である男性の結婚後の関心についてアプローチするために、独身の男性と女性がなぜ独身生活を続けたいと思うのか、独身生活のメリットについてのデータにヒントがありそうです。
- 自由:行動や生き方が自由
- 友人:広い友人関係を保ちやすい
- 責任:家族扶養の責任がなく気楽
- 金銭:金銭的に裕福
独身の男性も女性も概ね「自由」に利点を感じているようです。
逆に考えると「結婚すると自由がなくなる」という独身の人たちの考えが浮かび上がってきます。
確かに結婚すると一人暮らしに比べれば「自由」が減るのかもしれません。
私自身も10年間の独身での一人暮らしの経験があるので理解はできます。
ただ私にとっては独身の頃よりも自由は確かに減ったのかもしれませんが、それ以上に結婚生活の価値を感じています。
とくに子なし夫婦ということもあり、自由の減り具合が子どもがいる夫婦に比べれば少ないからかもしれません。
ここで注目しておきたいのは「責任」と「金銭」の項目での男性と女性の差です。
結婚によって「家族扶養の責任」が生じ、独身の利点である「金銭的な裕福さ」が減少すると考えているのは女性よりも男性の方がが多いという点です。
求められていること
独身の男性と女性の違いを別のデータで見てみましょう。
結婚相手に求める条件で重要視する項目を男女で比較しています。
各項目の左側(青色)と右側(赤色)の差が示す通り「経済力」「職業」「学歴」の項目で男性と女声で圧倒的な差があることが容易に見て取れます。
女性が結婚相手の男性に求める条件として「安定的な収入」を重要視していることに改めて気付かされます。
男性の立場になって考えてみれば、女性があからさまに口に出さずとも、男性は「お金を稼ぐことを求められている」とひしひしと感じていることでしょう。
男性は女性に認められるためにも高い学歴を身につけ、良い職業に就き、安定した経済力を得なければならないのだと思い込んでいる姿が見えてきそうです。
男性が結婚するということは、自由な独身生活に別れを告げ「安定的にお金を持ってこなければならない」のだという呪縛のようなものを感じます。
もしかしたら妻である女性にとっての呪縛が「子どもを持つ」ということなのかもしれません。
男女の大きな差を眺めていると、多くの男性がお金を稼ぐことについて「ボクが頑張らねば!」と一人で抱えてしまっているように感じます。
育児も一緒に
独身者が結婚相手に求める条件で重要視する項目を男女で比較した他の項目を見てみましょう。
結婚相手に求める条件として「容姿」については男性の方が女性よりも多く求めているのに対して、「人柄」は女性の方が男性よりも多く求めています。
同じ男性として男のうすっぺらさを感じますが、せめてもの救いは男女とも「容姿」よりも「人柄」をより重要視している点に安堵できます。
「家事」と表記してありますが、正確には調査では「家事・育児の能力」です。
「家事・育児の能力」は男性よりも女性の方が多く結婚相手に求めていることがわかります。
古い考えだと逆のように感じてしまいそうです。
57.7%の独身の女性は「家事・育児の能力」を男性に求めています。
この「家事・育児の能力」の女性の数値57.7%を踏まえた上で、先にご紹介した「経済力」「職業」「学歴」の女性の数値と比較してみましょう。
- 人柄:88.3%
- 家事・育児能力:57.7%
- 経済力:39.8%
- 職業:30.0%
- 容姿:15.9%
- 学歴:10.6%
夫である男性は「ボクに求められているのは安定的にお金を持ってくることだ」とひしひしと感じていた感覚を裏返す結果なのです。
少なくとも結婚する前の女性は男性に経済面でも求めていますが、それ以上に家事や育児の能力を求めているのです。
男性たちが「自分に求められているもの」をしっかりと女性と話し合って確認した方が良さそうです。
求められているものを勘違いして、女性から本当に求めているものを見失っているのだとしたら、なんとも残念なことです。
ただこのことは逆のことでもありえるのでしょう。
妻が「私に求められているものはコレだ」ということを夫としっかり話し合わないまま信じ込んでいると同じような残念なことになるかもしれません。
わかっている気にならず改めてしっかりと夫婦で話し合うということが大事なことのように思います。
まとめ
データから男性と女性の本音へのアプローチを試みました。
ただこれはあくまでも調査によって得られた結果であり、夫婦の個別のことではありません。
あなたが他の女性と違う価値観を持っているように、あなたの夫もデータとは違う価値観を持っていることでしょう。
- 人柄(男性):76.6%
- 人柄(女性):88.3%
一般論であるデータでは独身の男性も女性も互いに結婚相手として求める条件として他の項目に比べ明らかに高く求めていたのが「人柄」であったことを最後にお伝えしておきます。
もし子どもがいないことで心を痛めている女性がいらっしゃるのであれば、夫があなたに一番に求めていることはあなたが感じていることとは異なるのかもしれません。
それを確かめる手段は話し合うことなのでしょうね。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志