え?今回の記事の執筆者は途次大志じゃないの?
途次大志の「妻」が初めて執筆するんだって!
初めまして。
いつも「途次大志の備忘録」をお読みいただきありがとうございます。
途次大志の「妻」です。
途次大志も自己紹介で書いていますが、結婚して15年以上経ち子どもがいない夫婦2人での生活を私たちなりに前向きに楽しんでいます。
結婚し、私の周りの友人たちはほぼ子どもを持つママとなりました。
一方で私は、子どもはもう持てない、いない人生なんだという現実を受け入れてはいるものの、どうしても子どもがいるママさんとの会話で悩んだり、誰にも話せない寂しさを感じてしまったりすることがあります。
そんな後ろ向きな気持ちをどうやったら前向きに変えられるのだろうと考え、実践しようと日々を過ごしています。
周りの子なし夫婦はどうやってこの事態を乗り越えているのかも気になりますよね。
そんな中で自分なりに見つけた秘訣をご紹介します。
- 夢中になれるものを発見する
- とりあえず実践してみる
- 継続してみる
- 発信してみる
子なし夫婦ならではのコミュニティ関係の悩みと現実
結婚して数年間は子どもがいなくてもそう悩むこともありませんでした。
しかし、年齢を重ねてくると、周りの友人夫婦の間に次々と子どもが生まれ始め、気が付けば友人のほとんどに子どもがいるという状態になっていました。
学生時代とはまったく異なる環境です。
会話に困るという現実
親となり子育てに奔走する友人たちとの集まりでの話題の中心は、やはり子どもに関する内容が多くなっていきました。
子どもを持つ親なのですから、これは自然な流れでしょうね。
私も出産経験があり子育てをしていれば共感することもできるでしょう。
しかし興味を持つことはできても共感することができないという寂しさが生じます。
私も何ともむずがゆい気持ちになった経験が何度もあります。
出産・子育ては、あくまで「想像する」しか私にはできません。
子どもを持つ母親となった友人たちは「そうそう!そうだよね~」と共感し、「うちの子もこんな風だよ」などと実際に起こった苦労話や面白エピソードで会話はどんどん盛り上がっています。
だって彼女たちにとっては、子どもを持ち、子育てするというのはとても大きな変化で夢中にならざるを得ないことなのですから当たり前ですよね。
その反面、どうしても子どもを持ちたいと願いつつも、持つことができなかった私にとっては、彼女たちの子どもの話を聞くのが辛い気持ちになることだってあります。
さらには自分には何も発信できるものがなく、いつの間にか心の中で悩みのタネとなって、その種がひっそりと育ってしまうことがあります。
一方で、子どもを持つ友人たちからは「子どもがいなくて、夫婦2人の時間がたっぷり持てていいね」と羨ましがられたりもします。
子なし夫婦の寂しい心境というのは、子どもがいる多くの夫婦には日々の実感としてはわかりにくいものなのでしょうね。
その逆もしかりかもしれません。
コミュニティの幅が広がらない現実
子どもをもつ友人との会話に困るという以外にも、自分自身のコミュニティがなかなか広がらないという悩みもあります。
子どもを持つと、否応なしにも保育園や学校関係、習い事など親同士のコミュニティ、ママ友とのつながり、さらには地域とのつながりも自然と生まれてきます。
それに比べ、子なし夫婦にはまず親同士やママ友のつながりというものはなく、地域との接点がそもそも少ないです。
子どもがいない人にとっての人間関係は、昔からの友人か職場だけに限られる人も多いのではないでしょうか。
私の場合、まさにこれに当てはまります。
どうやってこの悩みを解決したら良いのかを考えてみる
では、どうすれば子なし夫婦がコミュニティの悩みを解決して前向きな気持ちを持って人生を楽しむことができるのでしょうか。
このままでは、心のどこかで常に寂しい、または劣等感を持って生きていくことになりかねません。
そこでまず、そもそも自分はなぜ悩んでいるのだろう?と夫婦で考えてみることにしました。
学生の頃からお互いの興味の対象が共通していた友人たちが、子どもを持つようになると子育てに夢中になるようになります。
親となった友人たちには新たに子育てという夢中になれることができたのに対し、自分は子育ての必要もなく夢中になれることがないままで、共通した興味の割合が減少したことが原因なのかもしれません。
共通した興味の割合が減少したことを自覚せずに、親となった友人たちと会話をしたり、これまで通りの方法でコミュニティを広げようとしてもうまくいかないのかもしれないと考えました。
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子なし夫婦のコミュニティの悩みを解決する秘訣
少数派である子なし夫婦がコミュニティの悩みを解決し、前向きな気持ちを持って人生を楽しむことができるようになるためにはどうしたら良いのでしょうか。
私はまず夫にこの悩みを相談してみました。一人で悩んでいるより誰かに相談してみると心も軽くなるものですよね。
共通の話題がある方が会話はお互いにとって心地よく、コミュニティも広がるのではないかと考えました。
夫と話していて辿り着いた結果は「4つのステップ」を踏んでみるということでした。
- 夢中になれるものを発見する
- とりあえず実践してみる
- 継続してみる
- 発信してみる
ステップに沿ってご紹介しますね。
夢中になれるものを発見する
まずは夢中になれるものを発見することから始めます。
そういえば、子どもを持たない先輩夫婦の奥さんから「前向きに生きていくには何か好きなことを持っていた方が幸せだよ」と言われたことを思い出しました。
ですが好きなことを思い浮かべて書き出してみようと机に向かってもなかなか「やりたいこと」が出てきません。
そこで夫に再度アドバイスを求め、まず「やりたいこと」ではなく「やりたくないこと」を書き出してみることにしました。
私の場合、「やりたくないこと」は人に迷惑がかかること、人に嫌な思いをさせること、自分も嫌な気分になること、直接的はもちろん間接的にでも社会に悪い影響を及ぼしそうなこと・・・などです。
「やりたくないこと」は結構たくさん出てきます。
書き出しやすい「やりたくないこと」を文字にすることで、おのずと「やりたくないこと」に書かれていないことの中に「やりたいこと」が隠れているような気がしてきました。
「やりたくないこと」をヒントに「やりたいこと」がいくつか書き出すことができました。
とりあえず実践してみる
書き出した「やりたいこと」の中からどれかひとつをまず実践してみる、つまり一歩を踏み出してみます。
しかしやりたいこととは言え、初めてのことだったりすると、勇気がいるようでなかなか一歩が出なかったりしますよね。
私の場合、「やりたいこと」のひとつが「畑で野菜を育ててみる」ことでした。
以前から、野菜作りには興味があり、そもそも野菜が好きで、自分で作ってみたいという気持ちはありましたが、機会やきっかけがなくやらないままで過ごしてきました。
「やりたくないこと」と「やりたいこと」を書き出してみることで、「やりたいこと」の貴重さと大切さが自分の中で明確になってきたせいか、ネットで色々調べはじめました。
自分で用意するのはせいぜい軍手と長靴くらいで、農具や種や苗、肥料など必要なものは畑のレンタル料さえ支払えばすべて無料で使用できるレンタル畑という存在を知りました。
畑にはアドバイザーの方がいらっしゃり気軽に相談できそうだったので通ってみることにしました。
継続してみる
継続は力なり、という言葉は子どもの頃からよく耳にしてきました、母親にも何度も言われた気がします。
春にレンタル畑をスタートし気候も良く「続けたい」と思っていましたが、暑い夏を迎える頃には継続することの難しさに直面し始めました。
家計のことも考えると継続できないまま終えてしまうのはもったいないというだけでなく、せっかく自分がやりたいと思ったことなのですから、継続してやり遂げたいものです。
継続するための夫からのアドバイスで、レンタル畑で作業した日、収穫した野菜やその日の天気や気温をカレンダーに記録しました。
こうしてなんとかレンタル畑は実際に一年間やってみました。
レンタル畑へ行くのには毎回電車で通わなければならず、暑い夏には汗だくになりながらの作業、苦手な虫との闘い、冬は外での作業は当たり前のことながら寒かったです。
色んな大変なこともありましたが、自分がやりたいことだったので続けることができて喜びも大きいものでした。
自分で蒔いた種から小さな可愛い芽が出てきたときの喜び、どんどん成長する野菜を世話する喜び、そしてやっと収穫できた時の喜びなど。
夫も一緒に参加してくれて、夫婦2人で悪戦苦闘しながらも一緒に野菜作りを経験することができたのは、結果的に育てた野菜以外の大きな収穫でした。
発信してみる
夢中になれることを見つけるために「やりたいこと」を書き出して、その中からひとつを選んで実践してみて継続する。
このことだけでも大変なことですが、だからこそコミュニティの悩みの解決に活かせそうです。
私の場合、レンタル畑に興味のある人たちとなら会話が弾みそうな気がします。
そのためには誰がレンタル畑に興味があるのかを探らなければなりませんが、そのためにはまず会話をしないと始まりません。
つまり私から発信しないといけないということです。
発信といっても、何も不特定多数のSNS上の発信だけではありません。周りの友人や知人に話してみるのも発信と考えて良いのではないでしょうか。
人に話してみると、簡単にやめられないというエネルギーにもなりますし、同じことに関心がある人に出会え、意外なところから世界が広がるかもしれません。
まずは身近な人、家族や親しい友人に話してみると良いでしょう。
私の場合、兼業農家の親戚との会話がこれまでにないほど盛り上がりました。
他にも、友人にレンタル畑のことを話して収穫した野菜を「おすそ分け」でプレゼントし喜んでもらえたり、別の友人は新しくレンタル畑を始めたり、と今までよりもコミュニティが広がり、会話に困ることも減っていきました。
まとめ
子どもがいない子なし夫婦である立場はもう変えられないとしても、どうしたら会話に悩んだり、コミュニティが広がらないかを悩んだりせずに、前向きに生きていけるのかを考えました。
コミュニティが広がらない、入っていけないことが子なし夫婦が原因なのでは?と悩んでいた私が、夫に相談にのってもらい夢中なことを見つけ実践し続けることで心が軽くなりました。
夢中になれるやりたいことをまず発見する、とりあえず実践してみる、継続してみる、発信してみる、この4つのステップで行動してみるのがコミュニティの悩みを解決する秘訣のように感じています。
私もこの4つのステップを念頭に、これからも子なし夫婦を楽しんでいきたいと思います。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志