災害時のテントは設営が簡単なのがいいね
収納や携帯性のことも考えたほうが良さそうだよ
こんな人にオススメ
- 防災用の屋外テントを検討している人
- 町内会・理事会・自治会で活動している人
- 自主防災に関心のある人
うちのマンションでも自主防災委員会を立ち上げました。
居住者の有志が集まっての活動なので「無理しない防災」を合言葉に約10名のメンバーで活動しています。
今回、災害時にテントがあれば屋外のスペースも利用できるのではないか?ということになり屋外用テントを調べてみました。
想定される使用状況
用途
災害時に1階ロビーの屋内のスペースだけでは手狭になる可能性があり、その際に屋外にも基地となるスペースがあることでなにかと対応ができるのではないか。
状況に応じてエントランス前や駐車場などの屋外スペースにテントを設置することを想定しています。
災害時だけでなく、定期的に行っている防災訓練時や懇親会などの災害時以外のイベントでの使用も考えられます。
サイズ
屋外の基地、さらに言えば災害時の居住者の心のよりどころ的な存在になれば良いという程度なので、そんなに大きなテントである必要はありません。
大きさはいろいろとあるようですが、一人当たりのスペースを1mx1mだとすると10人程度が入れば良いとすれば、テントの大きさは3mx3m程度で十分かと想定しています。
選定ポイント
・サイズ: 3mx3m程度
・設営が簡単
・収納の利便性
・予算は5万円以内
・天幕に名入れ
テントの天幕へのマンション名の名入れは、とくにテントなどが盗まれるなどの可能性も少ないので不要のように感じますが、これまでの自主防災委員会の活動を通じて名入れはできる限り必要かなと考えるようになりました。
防災グッズとして自主防災委員会では腕章やヘルメットをすでに準備していますが、マンション名が入っていると活動を行う上でなにかと安心感を居住者に与えるという実感を経験しています。
選定されたテント
イージーアップテント
ビスタシリーズ DMJ29
サイズ: 290x290x高さ270cm
名入れ対応可能
設営が簡単
自主防災委員会は有志で集まっており、誰でも簡単にテントを設営できることが非常に大事なポイントです。
その点、このテントは大人2人で簡単に設営できそうです。
防災訓練などの機会にテント設営のデモンストレーションを行うことを考えても設営自体が面倒なのは大変です。
ましてや災害時には必ずしもテント設営を経験した人が設営に携われるとも限らない状況を想定すると、誰でも簡単に設営できるというのは非常に重要なポイントです。
収納の利便性
屋外テントの用途としては、主に災害時、サブ的に防災訓練やイベント時の使用を想定しており、ほとんどが備蓄倉庫での保管となります。
保管スペースも限られていることから収納時のテントのサイズも重要です。
収納時のサイズ: 20x20x130 cm
保管からの出し入れのことを考えると、携帯性も考えておいたほうが良さそうです。
テント本体の重量が12.6kgで、自主防災委員会のメンバーには腰痛に不安も抱える人も多いのでローラー付きのキャリーバッグが付属品として付いているのも大事なポイントです。
予算5万円以内
ビスタシリーズDMJ29のイージーアップテントの公式サイトを調べると、テント本体は新品とアウトレット品があります。
DMJ29にはテントの付属品としてキャリーバックと杭が付いていますが、うちのマンションでの使用を考えると杭を使用できる場所は限られるので、追加としてウェイトが必要です。
新品とアウトレット品、さらに名入れ、ウェイト、横幕などの組み合わせでセット品があるようで、少し複雑なので価格を整理しておきます。
テント本体 | 名入れ | ウェイト | 横幕 | 参考価格 | |
A | 新品 | ✕ | ✕ | ✕ | 35,000円 |
B | アウトレット品 | ✕ | ◯ | ◯ | 30,800円 |
C | アウトレット品 | ✕ | ◯ | ✕ | 27,800円 |
D | アウトレット品 | ◯ | ✕ | ✕ | 23,800円 |
E | アウトレット品 | ✕ | ✕ | ✕ | 20,800円 |
テント本体にはフレーム、天幕、ローラーキャリーバッグ、杭が付属しています。
アウトレット品はフレームと天幕がアウトレット品ですが、ローラキャリーバッグ、杭は新品のようです。
どうやら名入れの場合はアウトレット品の対応のようなので、上記Dに別途ウェイトを追加すると良さそうです。
かんたんウェイト(10kgx4個)は参考価格で1万円程度です。
上記のD、つまりアウトレット品のフレームと名入された天幕に、新品のローラーキャリーバッグ、ウェイトで予定していた予算5万円を超えることはなさそうです。
まとめ
当初、選定ポイントとしていた項目すべてをクリアできそうです。
・サイズ: 3mx3m程度
・設営が簡単
・収納の利便性
・予算は5万円以内
・天幕に名入れ
自主防災委員会の予算は居住者から集められた資金で運営されており、しっかりと選定をした上で防災に必要なアイテムを揃えていく必要があります。
一方で、有志で集まっており、それぞれ仕事や家庭がある忙しい中で集まっているので、何かを買うための情報を集めるというだけでも大変です。
今回の選定は、あくまでうちのマンションの状況に応じた選定を行いましたが、他のマンションの理事会、自治会や町内会の防災担当者の方々にとって少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志