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ぴよぴよ

子どもがいなくても夫婦として老後も一緒に幸せに暮らしたいね


みかんみかん

お互いの価値観を理解しているツモリが危険なのだろうね

このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。「途次大志の備忘録」の執筆者の途次大志(toji-taishi)です。価値観が多様化し、離婚という選択肢も珍しいことではなくなってきました。将来に希望が見い出せずに、慣習に従うことに重きを置きすぎて互いに無理をして過ごすくらいであれば離婚というのも懸命な選択なのでしょうね。

子どもがいる夫婦に比べて子なし夫婦であれば離婚という選択肢のハードルも下がるのでしょうが、それでも、できれば離婚をせずに老後も幸せに夫婦二人で仲良く過ごしたいものです。仲の良さの大きなキーワードが「価値観」だとすれば、日頃から互いの価値観を確認しあうことが良さそうです。子なし夫婦歴が20年以上の私たち夫婦が行ってみた価値観の再確認方法をご紹介します。

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離婚せず老後も仲の良い子なし夫婦で過ごすために

新婚当初ではあるまいし、長く結婚生活を続けている夫婦であれば互いの価値観はしっかりと共有できていると思いたくなるものです。果たして、本当に互いの価値観をしっかりと理解できているでしょうか。相手にとって良かれと思って頑張っていることが、さほど相手に感謝されていないと感じることはありませんか。老後も仲の良い幸せな子なし夫婦でいるために、どうやって価値観を確認しあえばよいのでしょう。

お金と心の価値観

KNF50 40種類の状況タイプ
今の世の中の仕組み下で人が暮らしていくには、お金が必要です。ただお金があれば幸福感を感じるという単純なものでないことも容易に想像ができます。そこで、ここでは4種類の状況タイプを考えてみます。

4種類の状況タイプ
  • 高収入で心理的にも安定
  • 高収入だが心理的には不安定
  • 低収入だが心理的には安定
  • 低収入で心理的にも不安定

「高収入で心理的にも安定」が多くの人が理想とする状況でしょう。逆に「低収入で心理的にも不安定」というのは避けたい状況であり、こうした状況を避けたいがために会社に面倒な上司がいたとしても頑張って働き続けているという人も多いのかもしれません。高収入とは魅力的な言葉で、日常の面倒なことは全てお金で解決できそうに感じますが、必ずしも高収入と心理的な安定はワンセットであるとは言えないようです。金融投資等で十分な不労所得を得てお金に困らない人が、みんな無条件に幸福感を感じているかというとそうではないようです。お金を失ってしまうのではないか?という不安から逃れられなかったり、そもそも人生の目標が見当たらず生きがいを見失う人も多いと耳にします。

一方で、低収入だからといって全ての人が心理的に不安定かというと、必ずしもそうではなさそうです。低収入で安定にしている人もいます。全てのことをポジティブに捉えていて、そうした人と一緒にいるだけで、こちらまで勇気が湧いてくるのでありがたい存在です。子どもがいることで心理的に安定しやすいとしたら、子なし夫婦の場合は経済的な状況だけでなく心理的な状況も大切な要素となりそうです。

さて、この4種類の状況タイプで理想とする姿の順位を付けるなら、どのような順序になるでしょうか。

我が家の場合の価値順位

KNF50 我が家の場合の価値順位
ご紹介した4種類の状況タイプの順位付けを私たち子なし夫婦も行ってみました。実際に順位を付けるには、言葉の定義を明確にしなければなりません。今回、私たちは次のように4種類の状況の定義を行いました。

今回の4種類の状況の定義
  • 高収入(経済的):貯金ができる状況
  • 低収入(経済的):収支がプラスマイナス・ゼロの状況
  • 安定(心理的):今の生活を続けたいと感じる状況
  • 不安定(心理的):今の生活に大きな疑問を感じる状況

それぞれの夫婦に適した定義を決めると良いでしょう。高収入を年収1千万円のように具体的な金額としても良いでしょうし、低収入を住宅等のローンがある状態としても良いでしょう。心理的な安定を毎朝起きるのが楽しみになる状況としても良いでしょうし、心理的な不安定を夫婦喧嘩が絶えない状況というのも面白いかもしれません。いずれにしろ順位付けの前に、4種類の状況の定義が必要です。我が家の場合、先でお示しした状況の定義で、それぞれで順位付けを行った結果、次のようになりました。

夫が理想とする状況の価値順位
  1. 高収入で心理的にも安定
  2. 低収入だが心理的には安定
  3. 高収入だが心理的には不安定
  4. 低収入で心理的にも不安定
妻が理想とする状況の価値順位
  1. 高収入で心理的にも安定
  2. 高収入だが心理的には不安定
  3. 低収入だが心理的には安定
  4. 低収入で心理的にも不安定

予想通り、価値順位の二番目と三番目がポイントでした。夫である私が経済的な面を犠牲にしても心理的な安定に重きをおくという価値観に対し、妻は経済的な面を重視していることが「見える化」されました。

妻の見解としては、お金が心理的な安定に寄与するところが大きく、貯金ができるということが心理的な安定になるということです。今回の定義では、低収入と言っても収支的にはプラスマイナス・ゼロなので、貯金を切り崩す生活という訳ではないのですが、それでも貯金ができないという状況は心理的な負荷が大きいようです。

逆に夫である私の場合、収支がトントンであるならば、高収入や貯金にこだわらず今の生活に大きな疑問を感じてしまう状況からは脱したいと考えるということです。仮に私が今の生活に大きな疑問を感じていたとして、現在の収入よりも減り貯金はできないものの収支がプラスマイナス・ゼロとなる仕事に、夫婦のために良かれと思って転職したとしたら、妻の価値観とは異なった選択をしたということになるのでしょう。お互いの価値観を再確認することが大切であることに改めて気付かされます。

4種類の状況タイプの1番目と4番目は共通していたとしても、2番目と3番目の価値順位の違いをしっかりとお互いに理解をしておくと、良かれと思って行う選択が互いに正当に受けられるのでしょう。こうしたことの積み重ねが離婚を回避し、老後に幸せな子なし夫婦で過ごす可能性を高めてくれるのだろうと思います。

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みんなはどれくらい貯蓄しているのだろう?

KNF50 世帯の貯蓄現在高
もちろん私も貯金ができることは望ましいことですが、妻にとっては貯金ができるということが心理的な安定に大きく影響することを理解しました。周りの世の中の人たちは、どのくらい貯金をしているのでしょう。貯金を含む「貯蓄」に関して、世帯の貯蓄高を総務省のデータ(総務省「家計調査報告(2020年)」)で調べてみました。

世帯主の年代別:世帯の貯蓄現在高
  • 40歳未満:708万円
  • 40-49歳:1,081万円
  • 50-59歳:1,703万円
  • 60-69歳:2,384万円
  • 70歳以上:2,259万円

参考:総務省「家計調査報告(2020年)」

貯蓄現在高なので、全額が貯金や預金というわけでなく、有価証券や生命保険なども含まれますが、60代の貯蓄現在高が最大であることが見て取れます。先程の4種類の状況タイプの順位付けで見た通り、今の生活に大きな疑問を感じる状況は避けるような心理的な安定を優先する私よりも、貯金ができるという経済的な側面を重要視する方が世の中には多く、この意味では妻の方が賢明ということになるのかもしれません。

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まとめ

老後も離婚をすることなく幸せな子なし夫婦であるために、日常的に価値観の再確認を行うことが大切だろうと思います。お金と心の価値観について、4種類の状況タイプを設定して理想とする状況の順位付けを妻と私でおこなってみました。その結果、価値順位の1番目と4番目は合致したものの、2番目と3番目が異なりました。1番目と4番目が合致しているので、今も結婚生活を続けているのだろうと思います。今を含めた今後のことを考えると、2番目と3番目の価値観を合致させることは難しいとしても、それぞれの価値観を「見える化」することで互いに確認できたことは大きな意味を持つように感じました。

価値観が多様化し、さまざまな夫婦のカタチが認められる中で、私たちなりの子なし夫婦の幸せな姿を見い出していけたらと思っています。

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参考文献

総務省「家計調査報告(2020年)」

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志

Title toji-taishi-no-bibouroku途次大志のプロフィール紹介

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