宮崎・大分間の移動って鉄道?それとも?
高速バス「パシフィックライナー」という選択肢もあるよ
こんな人にオススメ
- 旅行先での移動に高速バスを利用しない人
- パシフィックライナーを初めて利用する人
- 延岡ICのバス停でパシフィックライナーを利用しようと考えている人
このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。「途次大志の備忘録」の執筆者の途次大志(toji-taishi)です。
ネットで全国の移動手段の情報だけでなくチケットが手配できるなんて、本当に便利な世の中になったものです。旅行会社が提供してくれるパックやツアーも良いけれど、せっかくなら自分にあった旅程を組み立てて楽しみたいものです。大阪から鹿児島、宮崎、大分と巡る旅程を組み立て、一人当たり全てコミコミで4万円の旅ができたのも手作りの旅行プランのお蔭です。その際に延岡IC(宮崎)から別府駅(大分)へ移動するために利用した高速バス「パシフィックライナー」をご紹介します。
パシフィックライナーの基本情報
「パシフィックライナー」は宮崎・延岡と大分・別府を結ぶ高速バスです。このところの高速バスはスマホ用の充電設備やトイレ設備が車内に用意にされていることが多く、このパシフィックライナーも両方とも設備が備わっています。
JRとの料金比較
知らない旅行先だと駅舎がある鉄道移動の方が安心感が高く、バス移動の場合、バス停の正確な位置や詳細が駅舎ほど容易にはわからないことがあります。パシフィックライナーとJRの料金を宮崎駅と大分駅の間で比較してみると、高速バスは鉄道の半分くらいの料金で移動できることがわかります。もっともパシフィックライナーの場合、閑散期は2,800円ですが繁忙期は3,500円です。いずれにしても感覚的には鉄道の半額で宮崎駅と大分駅の間を移動できます。
- JR:6,000円
- パシフィックライナー:2,800円(繁忙期3,500円)
さらにパシフィックライナーの場合、ネットでチケットを手配することで約5%ほどの割引が受けられます。
時刻表からJRとの所要時間比較
宮崎駅と大分駅の間の高速バスの料金が鉄道の半額程度ということは、料金の差額分の所要時間も鉄道の倍近くかかるのかと考えてしまいます。調べてみるとJRで宮崎駅から特急で大分駅に向かうと3時間2分のところ、パシフィックライナーでは3時間36分です。私の感覚では料金差ほどの大きな所要時間の差はないように感じます。もっとも高速バスの懸念事項と言えば渋滞などで到着時刻が遅れてしまうことがあるということはどうしても残ります。ビジネス利用ではJRが優先されるでしょうが、鉄道とは異なる車窓が楽しむことができたり、延岡ICと大分駅の間で立ち寄る道の駅の存在などプライベートの観光旅行であればパシフィックライナーもコスト面からも移動手段の選択肢になるのではないでしょうか。
- JR:3時間2分
- パシフィックライナー:3時間36分
運行会社は亀の井、宮交、大交、JR
パシフィックライナーは宮崎・延岡と大分・別府の間を1日に6往復で運行されています。この6往復は次の4社で運行しています。
- 亀の井:亀の井バス
- 宮交:宮崎交通
- 大交:大分交通
- JR:JR九州バス
九州のバス事情に詳しくない旅行者にとって、パシフィックライナーのお蔭でこの4社の存在を知ることができ、今後のバスを利用した旅の計画を立てる際に役立ちます。
パシフィックライナーに乗車してみた
パシフィックライナーに延岡ICのバス停から別府駅まで乗車しました。延岡ICを朝9時24分に出発し、途中、道の駅「北川はゆま」に立ち寄り、別府駅に11時52分に到着する2時間半の山間の高速道路を走るバス旅でした。
延岡ICのバス停
パシフィックライナーの路線で宮崎、大分、別府ではJRの駅付近に停留所がありますが、延岡の場合はJR延岡駅から5km近く離れた場所に延岡ICのバス停があります。私たちの場合、高千穂峡観光のために宿泊した延岡市内のホテルから別府駅へ向かう際にパシフィックライナーを利用しました。
宮崎や大分のように駅付近に停留所があればバス停の正確な位置がわからなくても現地で聞けばなんとかなりそうですが、インターチェンジのバス停となると歩いている人を見つけるのも難しそうです。延岡市内のホテルからタクシーで延岡ICに向かいましたが、幸いタクシーの運転手さんがパシフィックライナーの存在と停留所の正確な位置をご存知だったので問題なくたどり着くことができました。私たちが訪れた際は天気も良く定刻通りパシフィックライナーが到着しましたが、渋滞状況などでバスの到着が遅れた際のことを考えるとバス停に屋根があるのは雨の日だけでなく陽射しが強い夏場も少し安心できます。
座席のコンセント
旅行中はなにかとスマホを使って現地の情報を得ることが多いため、移動中にスマホの充電ができることは旅行者にとっては非常にありがたいことです。パシフィックライナーではしっかりと窓側座席に充電用のコンセントがあり助かります。今回の延岡ICのようなJRの駅舎が近くにない場合は、バス乗車前にトイレを済ませておくというのも難しいですが、パシフィックライナーの車内にはトイレ設備もあるので私のようなアラフィフにとってはありがたいです。
道の駅で観光気分
延岡ICの停留所から乗車し、しばらく大分方面に走ると道の駅「北川はゆま」で休憩がありました。マイカーで訪れない限り、なかなかこうした道の駅に立ち寄れないので徒歩での旅行者には貴重な機会です。この道の駅で15分ほどの休憩時間があるので地元の名物を買ってみるのも楽しいですね。
別府駅前に到着
道の駅「北川はゆま」など山間部を通ってきたバス旅も終わりに近づきます。大分の街を経て、右手に海を眺めながら別府の街に入っていきます。渋滞もなく予定通りにJR別府駅に到着しました。旅行者がまだ利用したことのない移動手段を使うというのは不安なことも多いですが、宮崎と大分の間を移動するのであれば鉄道だけでなく高速バスという選択肢があれば観光気分も味わえて旅が楽しくなります。パシフィックライナーは充電設備もあり、車内トイレ設備もあり、鉄道と違った景色を車窓から見ることができ、思い切って高速バスを選んで良かったなと思いました。
まとめ
貴重な休みを利用した旅行だからこそ嫌な思い出は作りたくないものです。不慣れな旅行先ではスマホがあるとはいえ、ついつい安全策を選んでしまいます。移動手段としては高速バスより鉄道の方が遅延の心配が少ない分だけでも安全策のような気がします。ただ旅程にある程度の余裕を持たせて高速バスを移動手段のひとつに加えると鉄道だけでは味わえない旅ができ、それは楽しい貴重な思い出になるように思えてきます。いつか大阪からフェリーで別府港に入り、パシフィックライナーを利用して宮崎を訪れるような旅も楽しみたいなと思っています。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志