未経験の分野で正社員を希望するって無謀なのかな?しかも大都会の東京で
そんなことないよ!新しい自分の才能を発見できる好機だよ
こんな人にオススメ
- 非正規雇用でがんばっている人
- 未経験の分野に挑戦したい人
- 東京で正社員になりたい人
非正規雇用で働いている状態から未経験の分野や業界で正社員を望むこと自体が無謀なのでしょうか?
私はけっしてそのようには思いません。
会社で採用面接もたびたび行いましたが、異なる分野で非正規雇用として働いておられた方が入社後に活躍されている姿をなんども目にしています。
正社員で働き始めて数年も経つとその方が異業種からの採用だったことなど周りはわからないほどになっていました。
誰しも始めは未経験
「未経験」ということが経験をしていない立場で考えると大きな壁に感じるということも理解できます。
ただし仮に同じ業界の出身者だったとしても「その会社」では未経験なのです。
実は異業種だろうと同業種だろうとあまり大きな意味はないように感じています。
それよりも「未経験者」として「その会社」にどのように混ざっていくかということが重要なのだと思います。
スポーツ系
違う分野からある分野に移ってうまくやっている人たちはたくさんいます。
ジャイアント馬場というプロレスラーをご存知でしょうか。
身長2m以上あり1970年代以降のプロレス人気を支えたひとりです。
新潟で生まれた彼はもともとは読売ジャイアンツのピッチャーでした。
しかし不慮の事故でケガをしてプロレスラーに転身しましたという経歴の持ち主です。
彼の例に留まらず専門性が高そうなスポーツの世界でも未経験者が別の分野に転身して活躍している例をお聞きになったことがあるでしょう。
陸上選手からプロ野球選手、プロ野球選手からゴルフ選手など未経験な分野に挑戦をした人が多いことが再確認できます。
文化系
運動系だけでなく文化系でも未経験な分野への転身の例は多くあります。
たとえばコンサルタントや起業家としても知られる大前研一氏。
福岡県出身の彼はマサチューセッツ工科大学で博士号を修了しています。
専門分野は原子力工学でしたが1970年代に経営コンサルティング会社に入社しました。
当時の感覚から考えると「なぜ原子力の博士が経営コンサルタントに?」と今以上に周りの人は不思議がったことでしょう。
彼の他にも物理学者が随筆を出版したり、生物学者がエンターテイメント施設を創設したりという例もあります。
スポーツ界だけでなく文化系の分野でも異業種の未経験分野の進出の実績を見つけることができます。
適塾
船場(せんば)と呼ばれる大阪の中心部に「適塾(てきじゅく)」というのがあったのをご存知でしょうか。
江戸時代の終わり頃に緒方洪庵(おがたこうあん)という蘭学者が開いた私塾です。
蘭学者とはつまり実質的には医者の役割をしていましたが、この適塾に緒方洪庵から学ぶために全国から若者が集っていました。
福沢諭吉、橋本左内、大村益次郎、など明治の基礎を作った人たちが学んでいました。
ご存知の通り、福沢諭吉は後に大学を創設し、橋本左内は福井藩士の思想家として知られ、大村益次郎は近代陸軍を創設しました。
蘭学という医学を学んだ人たちが様々な異なる分野で活躍した歴史が江戸時代から明治時代においても見出すことができます。
このように同じ分野で一生働くことだけでなく未経験な異なる分野へ転身した例はいろいろな業界や歴史上でも行われてきたことで決して無謀でもないことがわかります。
もし彼らが未経験を理由に異なる分野への挑戦を断念していたら彼らの可能性を自ら閉ざす結果となってしまったことでしょう。
一方で彼らが新しい分野で活躍できたのは異分野へ飛び込むという一瞬の勇気を持てたことだけでなく、その後も継続して続けたからだということを忘れてはいけないのでしょう。
未経験へ挑戦するために
そもそも新しいこと、未経験なことに興味が持てるということ自体が大きな才能のように感じます。
ある分野での知識や経験を他の分野でも活かせるのではないか?と思えるのはもともとの分野で彼らなりに努力を積み重ねてきたからなのかもしれません。
異なる分野で正社員になることが無謀でもなんでもないことが理解できたところで東京で未経験な分野で正社員になるためにどのような準備や手段が必要なのでしょう。
共通するスキル
希望する新たな業界で必要そうなスキルとはなんでしょうか、まずはそこから考えると良いのでしょう。
営業職に挑戦するのであれば説得力などでしょうか。
ただ新しい分野で必要なスキルは新しい分野で働き始めてから身につける努力をした方が効率が良いです。
書籍などで事前に知識を入れておくことは決して悪いことではないですが実践が一番身につくものです。
それよりも今現在働いている場所で経験できることや知り得る知識をしっかりと整理しておくことが良いでしょう。
こうした過去の経験や知識こそが新しい分野に身を置いてからのあなただけの武器になる可能性が高いからです。
コミュ力
具体的に何か1つを未経験な分野へ挑戦する準備として挙げるならコミュニケーション能力だと思います。
新しい環境で新しい人々から新しいことを教えてもらうことになります。
こうした時にはコミュニケーション能力が知識やスキルの獲得に影響を与えます。
さらにひと通りのことの知識とスケルを身につけた後に仕事として発揮していく段階になればさらにコミュニケーション能力があなたを助けてくれるに違い有りません。
会社内でのコミュニケーションを高めることは仕事の継続性にも影響していくでしょう。
先のスポーツ界、文化界、歴史上の人物の例でも見てきた通り、新しい分野で彼らは継続して続けたということが成功へ導いたと言えるのでしょう。
公的サービス
ここでは奇をてらったことは書いてきていません。
他人からすれば「当たり前だろう」と一笑されてしまうかもしれません。
ただ「当たり前」こそ難しいことはないものです。
東京で違う分野に未経験者として正社員になるという挑戦を前にしてまだまだ自分の中での心構えも含め準備ができていないということもあるでしょう。
人はそんなものです。
眼の前の仕事を抱えていればなかなか器用にできるものではありません。
準備には時間が掛かることもあります。
もしあなたが30歳から44歳の年齢であれば公的なサービスとして東京都が無料で支援をしてくれます。
江戸時代や明治時代ならいざ知らず、今ではこうしたサービスを利用してじっくりと準備してみるという選択肢があるのは嬉しいですことですね。
就活支援金として5,000円/日を支給してもらいながら「正社員でやっていけそうか」「未経験でも雇ってもらえそうか」など自分のマインドセットも兼ねて準備してみる良い好機だと思います。ただしあなたの年齢が30歳から44歳であればという条件付きですがね。
まとめ
この記事で紹介した各業界から新しい分野へ挑戦した人たちのように新しいことに興味が持てるというあなたの才能を大切にする方が悔いのない人生を過ごせそうに思えます。
ただくれぐれも正社員になった後も継続することを忘れないようにしていればあなたが思う描く未来に近づけるでしょう。
未経験分野に挑戦した人たちも最初の一歩の勇気と継続を大切にしてきたのだろうと思います。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志