「赤箱女子」ってご存知ですか?
牛乳石鹸の固形石鹸「カウブランド 赤箱」が女性に支持され人気のようです。
【参考】
私も固形石鹸を使っていますが「カウブランド 青箱」でした。
正直、さほど気にかけたことはなかったので赤箱と青箱の違いを調べてみると「スクワラン」という成分にたどり着きました。
赤箱と青箱の成分の違いはスクワランらしいよ
スクワランってなんなの?
こんな人にオススメ
- 赤箱女子な人
- 青箱も気になる人
- 赤箱か青箱か迷っている人
赤箱と青箱の違い
商品説明
牛乳石鹸の公式サイトの赤箱と青箱の商品説明文を調べてみました。
赤箱
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青箱
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・しっとりすべすべのなめらか美肌に
・お風呂上がりもふんわり続くやさしいローズ調の花の香り ・うるおいを守るミルク成分とスクワラン配合 |
・さっぱりとした洗い上がり
・ふんわり香るさわやかなジャスミン調の花の香り ・ミルク成分配合 |
石鹸を使用した後の肌の感触の違いがあるようです。
香りは赤箱はローズ調の花の香り、赤箱はジャスミン調の花の香りの違いがあります。
価格
赤箱と青箱の違いのうちまずは気になる価格を調べてみました。
価格は公式サイトの希望小売価格(税抜)を参照しています。
赤箱 | 青箱 | |
容量 | 100g | 85g |
サイズ | 87x57x32mm | 87x57x29mm |
価格 | 100円 | 80円 |
1g当たりの価格 | 1円/g | 0.94円/g |
赤箱と青箱では容量とサイズが違います。
わずかに青箱の方が価格は安いです。
成分
容量とサイズが違うにせよグラム当たりの価格が違うということは成分も違うのでしょうか。
赤箱 | 青箱 | |
石ケン素地 | ◯ | ◯ |
香料 | ◯ | ◯ |
乳脂(牛乳) | ◯ | ◯ |
スクワラン | ◯ | ☓ |
水 | ◯ | ◯ |
ステアリン酸 | ◯ | ◯ |
酸化チタン | ◯ | ◯ |
EDTA-4Na | ◯ | ◯ |
「スクワラン」という成分が赤箱には含まれていますが、青箱には含まれていません。
先の商品説明文にも赤箱には「うるおいを守るミルク成分とスクワラン配合」と書かれてありました。
スクワランとは?
赤箱と青箱の成分の違いであるスクワランという成分について調べてみました。
インターネット上ではスクワランの特性などが書かれていますが、信頼性を担保するためにジャーナルの学術論文にスクワランの記述を探してみます。
ジャーナル「油化学」
日本油化学会発行のジャーナル「油化学」に下記のような学術論文を見つけました。
「天然スクアレン、スクアランの用途と最近の原料事情」
1990年 39巻8号 p.525-529
スクワランは英語表記では「squalane」で「スクアラン」と「スクワラン」の二つの日本語表記があるようです。
化粧品への応用
上記の学術論文によると天然スクアラン(天然スクワラン)は1990年の時点ですでに下記のような特性を生かして化粧品へ利用され発展してきたと書かれています。
- 皮膚への親和性
- 皮膚への展伸性
- 低温特性
- 保湿性
サメ由来
上記の学術論文によると天然スクアラン(天然スクワラン)の原料は一部のサメの肝臓(肝油)から抽出されるようです。
一部のサメというのは、天然スクアラン(天然スクワラン)を肝臓に持っているサメは約50種類に限られています。
日本はフィリピンやポルトガル、スペインなどから天然サメスクアラン(天然スクワラン)の原料である肝油を輸入しています。
スクワランと皮膚の関係
さらにスクワランの皮膚刺激性や保湿性について調べてみました。
これらについても信頼性を担保するために学術論文の記述を探してみます。
ジャーナル「皮膚」
日本皮膚科学会発行のジャーナル「皮膚」に下記のような学術論文を見つけました。
「乾燥性皮膚疾患に対するスクワランの有用性、皮膚刺激性および保湿性についての検討」
1991年 33巻2号 p.155-163
皮膚刺激性
上記の学術論文によると、皮膚炎患者や健常者など計73名を対象に天然スクワランの皮膚刺激性の試験を行った結果、すべての人においてアレルギー反応や刺激反応は見受けられなかった。
保湿性
上記の学術論文によると、健常者計16名(男性6名、女性10名)を対象に天然スクワランを塗布前と塗布後30分、60分の状態を比較した結果、水分保持能で有意な上昇が見受けられた。
まとめ
牛乳石鹸の赤箱と青箱の成分の違いとしてスクワランが配合されているか否かの違いがある。
学術論文からスクワランの特性と保湿性が確認することができた。
赤箱の人気はこのスクワランが鍵を握っているような気がしました。
肌の状態に応じて、赤箱か青箱かを選べそうです。
あなたは赤箱?それとも青箱?
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志