東京から福井へ「昼特急」で行ったけど帰りはどうしたの?
福井から東京へも昼行便の高速バスで帰ってきたよ
このブログ記事にたどり着いて頂きありがとうございます。
「途次大志の備忘録」の執筆者で大学4年間を福井で過ごした途次大志(toji-taishi)です。
高速バスはお財布に優しいとはいえ往復となるとなかなか予約の決断ができないものですよね。
万が一、往路で嫌になって復路も同じ高速バスを利用しないといけないと思うと旅行中も重い存分に楽しめません。
思わぬアクシデントもありながら東京から福井への「昼特急」を楽しみましたが、復路も快適に過ごせたのかをご報告します。
ちなみに往路の様子と昼行便の良いところは下記の記事にまとめていますので、まだご覧いただいていない方は先に往路の方からお読みいただく方が良いでしょう。
往復昼行便高速バスの復路:福井から東京へ
「昼特急」は途中のサービスエリアやパーキングエリアで休憩するとはいえ、ゆっくりレストランで食事をするというほどの時間はありません。
食事は出発前に済ませておきたいものです。
福井は「越前ガニ」と同じくらい「越前そば」も有名で、個人的には福井駅の駅そば「今庄そば」は4年間の大学時代によく友人たちとわざわざ食べに来た懐かしい味です。
蕎麦自体はもちろん大阪出身の私も納得の出汁が効いたつゆがなんとも美味しく、出発当日も朝から蕎麦を楽しむお客さんがたくさん来ていました。
福井駅東口の目の前から出発
福井駅はビッグターミナル東京駅と比べればかわいい駅ですが、初めて「昼特急」を利用する者としては乗車場所に出発時刻までに無事に到着できるかは心配なところです。
JR福井駅の改札を降りて左側を出ると東口のバスターミナルが目に入り、初めて福井駅を利用する人も迷うことはないでしょう。
やがて福井駅に北陸新幹線が通るようになると少し景色が変わるのかもしれませんが、利用した日はやっと福井駅でスイカの使える改札口が登場したばかりの頃でした。
3列シートなら一人旅でも快適
同じ「昼特急」で東京へと向かう乗客を眺めながら気づくのは一人で利用される人が多いことです。
さらに言うと女性が多いように感じました。
福井駅を出発した後、福井北や武生インターチェンジから乗車される方も一人利用の女性が目立ちました。
男性の私はあまり気にしたことはなかったのですが4列シートに比べ3列独立シートの方が女性にとって何かと安心感が高いのかなと感じました。
女性にとって見知らぬ男性と8時間以上も隣りで過ごすというのはリスキーに感じるものでしょうね。
その点、3列が独立してなおかつシートを仕切るカーテンがあれば女性も快適に過ごせるので良いでしょうね。
ちなみに個人的には3列独立シートよりも必須なのが車内トイレです。
往路で利用した福井鉄道運行の高速バス同様、復路の京福バス運行の高速バス車両にもちゃんとトイレが設置されていたことが私にとっては何よりの安心感と快適性につながります。
電源コンセントがない場合の過ごし方
往路の東京から福井へ向かう際は通常の東名高速道路が渋滞だったため中央道を走行するという嬉しいアクシデントにめぐり合いましたが、復路では通常通り東名高速道路を利用して東京へと向かいました。
途中の浜名湖サービスエリアでは浜名湖の眺望を楽しむことができました。
やはり昼に走行する高速バスだからこその楽しみですね。
「昼特急」の車内ではWiFiも利用できますが、電源コンセントはシートに設備されていないためバッテリーを気にしながらスマホを利用する必要があります。
飛行機に乗っている時のように走行する現在地をスマホの地図アプリで見比べながら楽しみたいところですが下車後のスマホ利用を考えると節電が必要です。
そんな時はサービスエリアで無料でもらえる高速道路マップを開きながら車窓を楽しむと良いでしょう。
格安とは言えないまでも鉄道の半額
【図表】東京〜福井の料金と時間比較
福井〜東京の鉄道料金と「昼特急」の比較
高速バスの料金は同じ運行路線であっても時期や曜日によって料金が変動します。
鉄道も年末年始など繁忙期という設定で料金が変動しますが、高速バスと比べれば変動差は大きくありません。
料金の変動差が大きい高速バスはいかにうまく自分の希望する設備や乗降場所に適した路線を見つけ出し予約を確保するかということに慣れのようなものが少し必要になるでしょう。
それでも鉄道と比べれば今回利用したトイレ付きで3列独立シートの「昼特急」と鉄道の料金とを比べると半額程度で移動できることは高速バスの大きな魅力ですよね。
単純に鉄道の片道の料金で往復できるということですからね。
福井〜東京の鉄道移動時間と「昼特急」の比較
鉄道に比べ高速バスは料金的な魅力があるもののやはり何かと心配なのは所要時間です。
米原駅乗り換えの新幹線と特急を利用すれば東京駅と福井駅を3時間半で移動できるところを「昼特急」を一例にとれば高速バスでは2.5倍の8時間以上の時間が掛かってしまいます。
ただ大阪と横浜を結ぶ「横浜グラン昼特急大阪号」でも経験した通り、明るい太陽の下を走行する昼行便の高速バスは観光気分も味わえるなど魅力があります。
さらに鉄道のように乗換えの心配もなく、頭の中を空っぽにして移り変わる車窓の景色を眺めながら日中を過ごし、眠くなればそのまま眠ることも許されている昼行便の移動時間は、ある意味、貴重な時間だと個人的には気に入っています。
都内で渋滞に巻き込まれた場合の対処法
福井から東京へ向かう「昼特急」の場合、都内に入るのは午後2時頃です。
道路事情にもよるでしょうが、都内ではどうしても渋滞に巻き込まれることはどこかで想定をしておかねばなりません。
今回、福井駅を予定出発時刻通りに出発し神田パーキングで休憩後、浜名湖サービスエリア、足柄サービスエリアに立ち寄り通常ルートの東名高速道路を順調に走行してきましたが、都内に入ると渋滞に巻き込まれてしまいました。
東京への「昼特急」は「池尻大橋」「バスタ新宿」「東京駅日本橋口」で降車が可能で、車内のアナウンスでももともと乗客が予定していた降車場所とは異なる場所での降車が可能である旨が案内されました。
私も当初、東京駅での降車の予定でしたがバスタ新宿で降車しました。
バスタ新宿は東京駅日本橋口と同様、JRの改札と直結しているため荷物が重かったり雨の日なども便利に利用できる降車場所です。
渋滞により降車場所を変更してくれるという柔軟な対応は利用者としては非常にありがたいですね。
まとめ
福井鉄道と京福バスが運行する「昼特急」を利用して東京と福井を往復しました。
ぎっくり腰が心配なアラフィフの私ですが観光気分で快適に楽しめました。
最後に実際に往復してみた「実は」話をご紹介します。
各シートの電源コンセントについては運行バス会社の公式サイトでは車内設備としては案内されていません。
ただ今回往路で利用した福井鉄道運行の高速バスでは「実は」各シートに電源コンセントがあり実際にスマホの充電をしながら福井へと向かうことができました。
帰路の東京へと向かう際の京福バス運行の高速バスでは事前の案内通り各シートには電源コンセントはありませんでした。
公式サイトで電源コンセントの案内はないので無くて当然ですが、往路のようなラッキーもあるということを「実は」話としてご紹介しておきます。
今回の福井行きの往路のように渋滞のために中央道を利用するような通常のルートでは味わえないアクシデントも含め高速バスの旅はなかなか魅力的です。
私のこれまでの経験からも青森や九州でも高速バスの旅は楽しいものでした。
「昼特急」のような昼行便だけではなく夜行便も含めれば選択肢も豊富でますます旅の楽しみの幅が広がりますね。
参考文献
最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。これからも良質な情報をお届けできるよう精進いたします。今後とも「途次大志の備忘録」をお引き立ての程、よろしくお願い致します。 途次大志